ネコのミモロのJAPAN TRAVEL (Mimoro the cat:JAPAN TRAVEL)

「京都観光おもてなし大使」のライターとネコのミモロが、京都の情報や暮らし、グルメなどをご紹介。心和む雑誌のようなブログ

数寄屋建築の「中村外二工務店」の家具部の「興石」。日本の暮らしにマッチする北欧家具を輸入

2016-02-01 | アート

数寄屋建築の「中村外二工務店」を見学しているミモロ。
北大路通沿いに面したところに、家具部のショールーム「興石」があります。
昨日、ご紹介した照明器具があるところのお隣に入口が…。
「え~家具屋さんもあるの~」とミモロは、工務店の三代目になる中村さんに案内していただき、家具を見に行くことに…。
 すっきりした雰囲気のショールームへ。途中、古い朽ちかけた材木が置かれていました。「なんだろ?」とミモロは、近くへ…
「これは、法隆寺に使われていたものです」と中村さん。「え?あの奈良の法隆寺…」木材には、「法隆寺」と書かれた焼き印が押されています。「さすが~そういうものもあるんだ~」と感心。
さて、階段を上がって2階へと進みます。
 
2階、3階がショールームです。「いらっしゃいませ~。どうぞゆっくりごらんください…」と、ショールームを担当する伊久さん。「はい…」そういうと、ミモロは、広いショールームの中をあちこち歩き回り始めました。
    
ここに並ぶのは、デンマークのビンテージ家具をはじめ、北欧のモダンデザインの椅子やテーブル、ソファなど…。
「京都で、こんなにたくさんの北欧家具見たのはじめて~。でも、どうしてこんなにあるんですか?」とミモロ。
「それは、デンマークの家具は、さすが歴史から素晴らしいものが多いんです。そして、北欧家具は、日本の建築ととても相性がいいんです」と中村さん。この家具は、お父様が輸入を始められたもの。「中村外二工務店」が手掛けた店舗や住宅にも、ここの家具が納められているのだとか。

シンプルな研ぎ澄まされたフォルム…また、アートを感じさせるフォルムのものなど、座りやすさだけでなく、そこにあるだけで、周囲の空気を変えるような、ある種の存在感を漂わす家具だちです。
 
ミモロは、ソファに興味があるよう…いろんなものに座ります。

「家の中に、こういう素敵な家具があると、雰囲気全然変わるよね~」とミモロ。

「そう、家具は、お引越しして家が変わっても、変わらないもの。だから、本当に気に入ったものを揃えるといいんですよ」とのアドバイスを受けたミモロ。「そうだよね~。ミモロも東京から、みんな家具持ってきたし…。ということは、できるだけ早く自分好みの家具を見つけないと、使う時間が短くなっちゃう…」とミモロは、思いました。
そう、『一生ものは早く買え…』実はこれ、私が常々思うことです。人生は短いもの…「いつか…」と憧れていると、実際に使える時間が短くなってしまいますから…。年を重ね、持っているものがピカピカの真新しいものより、使い込んで味が出てきたものの方が、その人の人生を物語るようで、素敵な気がすると思っています。

特に家具は、耐久消費財の中でも、本当に長く使えるもの。冷蔵庫や車などよりも、何倍も故障しないで使えます。


「興石」では、デンマーク家具デザイナーのフィン・ユールやハンス・ウエグナーなどのビンテージ家具もいろいろ揃っています。


「日本の木材の使い方とは異なる技術があるのがヨーロッパです。日本は無垢材の家具が好まれますが、ヨーロッパは、木材を削った合板を巧みに使い、カーブを作ったり…その技術を見ると、特に椅子への技術の高さに驚かされます」と中村さん。

確かに、日本人の暮らしの中に椅子が入ったのは、明治以降。一般家庭が、ちゃぶ台からダイニングテーブルに変わったのは、戦後のことです。つまり、日本の椅子の歴史の浅さを改めて知りました。

「本当に質の高い椅子は、ヨーロッパにあり、特に、北欧家具は、木の風合いやその洗練されたデザインから、数寄屋建築に合うんです」とのこと。

「中村外二工務店」が手掛けた数寄屋建築には、やはり良質の家具こそがふさわしいもの。それで、この家具部もできたのでしょう。

「ミモロちゃん、この椅子に座ってみてください…」と伊久さん。
「大きなお椅子だ~」とミモロは、椅子によじのぼりました。
「この椅子は、ベアチェアというんですよ。クマをイメこれージさせるでしょ」と。「クマ?そういわれれば~」
アーム部分の先端に木が使われ、その部分がまるでクマの手のよう…。「あれ?ミモロの手と似てる…」

家具の巨匠ハンス・ウェグナーの代表作のひとつです。「なんか安心できる椅子…」とすっかり気に入ったよう…。

「なんかこれも不思議…きのこみたい…お尻痛くない?」といいながら、恐る恐る座ってみました。

「全然大丈夫…すごくしっかりしてる…」このアーティスティックなスツールは、デンマークのヤコブセンの作。

「これ、ゴザですか?」「それは、フィンランドのウッドノート者のペーパーカーペットです」と。色合いがとても素敵…夏になったら敷きたいカーペットです。

ここには、ガラスの品々も…イタリアなどのガラス工房の作品です。
 

「あ、これいいなぁ~」とミモロが乗るのは、天然の羊毛をつかったヒツジのロッキングチェア。
ミモロがのっているのは、ディスプレー用ですが、実際に子供がのれるものも。「こっちは大きいから、本物のヒツジに乗ってるみたい…」プレゼントにしたくなるロッキングシープです。

もちろん、「興石」オリジナル家具もいろいろと…

「もっとゆっくり見たいよ~」とミモロ。この日は、ザーッと店内を見学させていただいたので、また日を改めて見せていただこうと思っています。家具好きなら、きっと夢中になる作品が豊富に揃うショールームです。

たくさんいろいろな種類のものを持つよりも、良質のもの少しだけで暮らせたら…そんな暮らしに憧れてしまいます。


*「興石」の詳しい情報はホームページで。ショールームを訪れるときには、事前に連絡を…

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