蝶になりたい

いくつになっても、モラトリアム人生。
迷っているうちに、枯れる時期を過ぎてもまだ夢を見る・・・。

平成の、昭和ロマンを令和に見る

2024-04-14 | 時事&世の中
NHK TV番組が18年ぶりに蘇った。
新プロジェクトX。
一昨日、前回の再放送(深夜)と、昨夜、今回分放送(19:30〜20:15   45分)を見た。
第1回は、「東京スカイツリー」編。(23:45〜1:08   1時間23分)。
これは痺れた。じーんと痺れた。
まさに昭和の男たちだと思った。
感動した。胸が熱くなった。
時代は昭和ではなく、平成だったが。

とび職、超絶スゴイ。
設計、超絶スゴイ。
総監督、超絶スゴイ。
チーム一丸となって全力で挑む。
緊張、達成感たるや、スゴイ。
闘魂の男たち。

あれで、家に帰って皿洗いや育児、今日の報告連絡相談をやっていたとしたら、どんな感じなのか???
全神経を集中させる大事な仕事中は別居のほうがいいかも?
「じゃあ、アナタ、育児は? 介護は?」
と妻に詰め寄られたとすると、、、
あら、どうしましょ。
仕事で心身共に毎秒毎秒、燃焼しきって、家に帰ると、またもや別の仕事が待っている。
気配りもして、気が休まる時がない。
では、家庭を持てないということか。
しかし、家庭を持っても持たなくても、親はいる。
プライベートな私生活や環境と仕事は、別次元の話である。
ではあるものの、仕事に打ち込める環境は、ある意味、恵まれているのか。

とは言え、わたしは、やはり昭和人間だとつくづく自覚する。
熱い男たちの仕事に心底、敬意を抱く。
が、仕事を離れて家庭での役割を考えてみた時、自分でもよく解決できないモヤモヤがある。
子供の自立を妨げてしまうような過保護な親に通じる気持ちがまだある。
それは、、、仕事を、雑念に囚われず一生懸命して欲しいがために、家庭での役割をおろそかにしてもいいという甘い過保護傾向がある。
だがしかし、仕事を終えた後は、気持ちや役割を切り替え、家庭人になる器用さも求められている。
必要不可欠である。

オトコは黙って◯◯ビール。
キミ作る人、ボク食べる人。
というコマーシャルは隔世の感。
今ではハラスメントになる。

が、わたしは昔のロマンは消えない。
生まれ育った時代の背景の影響だろう。
それと、わたし自身が男性と対等に能力的にやっていけないこと、また、女性とも対等に能力的にやっていけないことに原因がある。
これは、なぜかというと、先日、占ってもらった、「わたし」自身の中身にすっぽり当てはまる。
自分の持って生まれたキャラクターの特徴である。
蝶ブログを貫く、自分評である「サボり=省エネ」。
占いでは、「最低限の努力しかしない」と出ていた。
ぴったり、そのもの。
どこで、見てたの? 隠しカメラ?
「既存の既得権益を手放さない」らしい。
しかし、ほとんどの人はそうなのではないだろうか。
一握りの立身出世する人や、とてつもなく不幸な人を除いて、現状維持を望むのでは。
ある意味、占いはやはり誰にでも当たると感じる。
深層心理を探るには、生まれ育った時代背景は要ポイントとなる。
わたしは、豊かになりつつある高度成長期の日本で生まれ育ったわけで、同じ時期、同世代の人々とは共通点があるはず。
だが、この占いは日本に限定してないから、アフリカや中国なら、同時代を過ごしたとしてもそれぞれの国は同じ背景状況ではない。
どうなんだろう?

それはそれとして。
昭和の男たちの仕事(実際は平成)にロマンを感じ痺れたわけだが、次回、次々回、次々々回と、番組の回を重ねる毎に、ネタ探しが大変になりそうだ。
高度成長期やバブル前なら山のようにあるサクセス・ストーリーも、日本が右肩下がりに落ちてきた近年では、勝ちストーリーは数も規模も限られてきそうだ。

いずれにしても、仕事を成り立たせるのは、究極は一人一人の個人の力。
それをどう汲み上げ、組み立てていくのか。
大きな仕事は、膨大なコンテンツで成っている。
大組織で働いた経験がある人と無い人があり、双方の思いは複雑だ。

それにしても、新プロジェクトXの第2回目は、第1回目と対比するのに、違いが明白で面白かった。
身体を張る仕事と頭脳戦との、違いがハッキリわかる。
どちらも人がする仕事。
核となるのは人。
仕事って、神聖な域があると感じた。

親の仕事を身近に見て感じて育ってきたわたしは、
「パパいってらっしゃい」から「パパおかえりなさい」の、仕事の内容を知らない、関係するのは給与と休暇だけ、という家族は、気楽でよいと感じた。
良いことも悪いことも知らない。
だが、職業によってはそうは行かない。

子供が社会を知るのは家庭環境の影響が大きい。
親がどんな仕事をしているのか、よく知らない子供もいるだろうし、成長するに従って知ることになる。
親の、家庭での顔しか知らない子供。
広い意味で、「親の背中を見て育つ」とはよく言ったものだ。


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