蝶になりたい

いくつになっても、モラトリアム人生。
迷っているうちに、枯れる時期を過ぎてもまだ夢を見る・・・。

アポロン外伝③~愛のムチ

2009-09-09 | 趣味
さらに、レッスンは回を重ね、私は恐怖のどん底に。
アポロンは罵声の代わりに、身も心も凍てつく、無言の攻めワザで攻撃してくる。
レッスン場は、しーーんと、静まり返り、私の、覚えられない間違いステップが、
虚しく、ぱさぱさと、宙を舞う。
「なんで、そんなコトコト、音がする!?」
ステップを踏むたびに繰り返される、私のコトコト音に、
怒りを通り越して諦めの色濃い、ロー・テンションのアポロン。
「カウント、自分でやってみろ!」
「1、2、$&%-~‘*:・・・」
「なにい? なに言っとんや? はっきり言わんかぁ!」
「・・・(下を向き、つま先で、床に「の」の字をぐねぐね)」

ついには、アポロン、頭をかきむしる。(シャンプーしてるみたい??)
「この1時間は、いったい、何やったんや~??!!」
Oh! My God!


恋人でも、夫婦でも、あんなに早く激変することはないと思う。
DVに怯える恋人、あるいは家族?
それとも、麻薬を打たれて、飼い殺し、風俗で働かされる、元、家出娘?
逃げようと思っても、目に見えない呪縛にとらわれ、金縛り??
トラウマか?

愛のムチ・・・そう、私を早く上達させようとして、あえて、アポロンは厳しくしてるのかも。
楽天家の私の勘違い?
愛の無恥なのか、はたまた、愛の無知なのか、それとも、愛の無智?
あるいは、愛のムチムチ・・・お腹周りの脂肪に、キク!!??
それとも、愛のキムチ?→カプサイシンたっぷりで、美容と健康に、ばっちり。ちがう。

いやいや、私は、お客サマであり、お金を払って教えてもらっている関係なので、
いつでも逃げることはできるわけでして・・・。
ビジネスが介入している限り、
私のほうが、立場的には、明らかに上位に立っている!のだ!! うん、うん、そう。

あのアポロンの若さと美しさは、今となっては、なんの効果もなく、
むしろ、逆効果なぐらい。ジャマ、ジャマ。

一生懸命、やるしかない。
アポロンを見返してやる!という、そういった高い意識ではない(→残念だけど)、
アポロンが怖い!!そっちのほうが、大きい。(→情けない・・・)
でも、今、一生懸命自習しているから、次回レッスンのときは、
生徒としての最低ラインはクリアできると思う。(→そうなれば、ウレシイけれど)

怖かろうが、ビビろうが、情けなかろうが、最低であろうが、私の目標は、ダンス習得にある。
これは、最初からブレていない。
習得に邪魔になるような非常識、傍若無人のTeacherなら、即、辞める。
(美しいホストに入れあげている、迷える羊ではないので)

先生が、お客様である私を腫れものに触るように、チヤホヤしてくれないから、
私が気分を害する、とか、プライドが傷つけられるとか、そういうのじゃない。
私の覚えが悪いから、あまりにも、基礎を知らないから、アポロンは鬼になるだけだ。
ちょっと、若気の短気、みたいなのがあることは否めないけれど。
まあ、大目に見よう。(→年長者の余裕)

なので、いまや、スマイル・アポロン なんて、想像できない(むしろキモチワルイ・・・)けれど
でも、ちょこっと、もし、私が、努力の成果がほんの少しでも表れたら、
ビッグ・スマイルとは言わないまでも、まあ、元のアポロンに、一瞬でも戻ってね。
良きアメとムチを上手に使いこなすのが、良き指導者。
認められたいからではなく、あくまでも、自分のために、頑張ろう。

というわけで、内心、恐怖心に煽られつつも、一生懸命練習しているけれど、
鬼アポロンを前にすると、頭が真っ白になってしまって
せっかく覚えてきたものを出せなくなって、またもやアポロンの逆鱗に触れるかも?

まあ、いいや。
頑張るのみ!!
エイっ!ヤっ!! 
ふぅっ・・・


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