へんな洋食屋カフェ

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納屋に隠り今晩は竹製の吸い口を造る。発想は徘徊途中で高級リサイクルショップのウィンドウで観たGUCCIのバンブー(竹)シリーズの取っ手であった。竹とは言うものの、そんじょそこらの竹ではなくナンとかいう中身の詰まった竹でないと造れない。そんじょそこらには無いのだが、納屋の片付けで篆刻(印鑑)造りに用いる竹を発見していたのである。篆刻の材は通常、石だが遊びにこの目の詰まった竹を用いる場合があるので以前に貰って置いたんだなっ！篆刻用の竹だから中間に節が有るのだが、其の節が意匠の決め手にもなる。安い材料での喫煙具ではあるが発想としては面白く造り始めても削り易いから一時間に二個も造れ早速、使い勝手の検証を行う。竹製だから多少の紫煙洩れが有るなっー！紫煙洩れが有ると紫煙が薄まって煙草の味は物足りないんだなっ！今晩は食後に今一度、納屋隠りに為りそうである。製作途中に何度かは調子を調べる為に煙草を差して火を点けて紫煙を吸う訳だが、この場合の紫煙は幾ら煙草好きでも味わってはいない。
思えば、オイラのこうした数有る趣味も仕事でないから創作の楽しみとか心の精神衛生的レクリエーションなのである。職業ならば何につけても制約や納期や原価や材質なんかの様々な事が介在するので楽しみよりも苦難の方が多いに違いない。なぁんて思案しつつ二個の竹製吸い口が完成した。