常住坐臥

ブログを始めて10年。
老いと向き合って、皆さまと楽しむ記事を
書き続けます。タイトルも晴耕雨読改め常住坐臥。

コロナ後

2023年05月07日 | 日記
コロナウィルスの感染症の位置づけが、今日からこれまでの2類相当から5類に変更された。これにより季節性のインフルエンザと同じ扱いになる。感染しても、自宅に待機したり、指定された病院に入院する必要もなくなる。自分の経験では、3月にコロナに感染し、自宅待機で外出は不可、毎日保健所からの
体温や血中酸素などの報告を1週間義務付けられた。買い物なども不可、そのかわり保健所から、その期間買い物しなくても食べられる食材が無料で支給された。

思えば、3年間に及ぶコロナとの闘いであったが、このパンデミックによって明らかになった社会の弱点もある。マスクなどを輸入に頼っていたため、たちまち不足になり、医療用のマスクまで国内生産ができなかった。病院の感染症ベッドが不足し、入院もままならず、ホテルや自宅での療養のなかで死んでいった人も多かった。外国からの入国を制限しなければ、感染を防ぐ手立てもない。もてはやされたグローバル化は、感染症を拡大する方向に働いた。高齢化社会は、感染症に脆弱な社会であることも思い知らされた。

生前の俳優小沢昭一がまだ元気だったころ、『句あれば楽あり』でこんなことを書き残している。

「もし死んでから、カミサマが一日だけ娑婆に戻してくれるとしたら、私はどうするだろうと考えました。私、その一日は、もちろん仕事はしません。そう、なずかしながら、家族と平凡な一日を、ゆっくりと過ごしたいです。いや、少年の日を一日もらってトンボや小鮒でも捕りますか。いや、いや、俳句会に出て友だちとしゃべってバカ笑いする一日・・・となると三日いただきたいですなぁ。」

小沢は俳優のかたわら俳句を創り、句会に出て、知友と会うのを無上の楽しみとしていた。コロナ禍を過ぎて、神様から貰った日々。一日といわず、毎日を大事にして楽しめる日々。自分もそんな日々をおくりたい。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« キングサリとマロニエ | トップ | 月山回顧 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿