常住坐臥

ブログを始めて10年。
老いと向き合って、皆さまと楽しむ記事を
書き続けます。タイトルも晴耕雨読改め常住坐臥。

彼岸花

2018年09月20日 | 日記

秋の花はなぜか突然に咲く。昨日、懐かしい

香が漂ったと思ったら、生け垣の金木犀が葉

陰にひっそりと咲いていた。花はまだ小さく

写真映えしないが、強い香りがその存在をア

ピールしていた。足元に目を落とすと、真紅

の彼岸花が、秋の日差しを受けていた。別名、

曼殊沙華。釈迦が経文を説いたおり、その瑞

兆として天から降った花とされている。それ

ほどに、秋の花は突然に咲くということだろ

うか。

北原白秋に曼殊沙華の詩がある。「わが門の

竹の林に、曼殊沙華赤く咲きたり。竹の根の

つ一つに、この華や六つ七つづつ、日に増

して数かさみゆく」。白秋の詩は、いつも昔

の日を思い出させる。しかし、生まれ故郷の

北海道では、この花の記憶はない。ラジオか

ら流れてくる美空ひばりの哀愁に満ちた「恋

の曼殊沙華」のメロディーが、深く心に刻み

こまれている。

美空ひばり-恋の曼珠沙華

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする