常住坐臥

ブログを始めて10年。
老いと向き合って、皆さまと楽しむ記事を
書き続けます。タイトルも晴耕雨読改め常住坐臥。

紅一点

2018年05月14日 | 日記


多くの男性にまじって女性が一人、こんな状況を紅一点と表現するが、実はこれは緑の中に咲くザクロの花のことである。中国の宋の時代の詩人、王安石の詩から生まれた言葉だ。「万緑叢中紅一点、人を動かすに春色多くを用いず」が出典となった詩である。一面の緑の草むらのなかに紅い花が咲いている。春の景色はこれだけで人を感動させるという意味である。この詩はザクロの花を詠んでいる。ザクロの樹には多くの花をつけるので、紅一点という言い方はいかがなものかと考えもするが、先日のブナの森のヤシオツツジを思い出した。万緑、圧倒的なブナの新緑のなかに浮かんでいるわずかな赤。やはり、こんな景色を見れば誰もが心を動かされる。紅一点と表現しても、少しも違和感を覚えない。
コメント
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