常住坐臥

ブログを始めて10年。
老いと向き合って、皆さまと楽しむ記事を
書き続けます。タイトルも晴耕雨読改め常住坐臥。

サボテンの花

2018年04月19日 | 


我が家で育てているサボテンは、日の当たるベランダの硝子戸と障子の間の小スペースで冬を過ごさせる。サボテンはこの空間がお気に入りらしく、水やりや肥料などの手数をかけることもなく元気に過ごしている。春の陽気になって障子を開けずに目を離していると、知らない間にかわいい花を咲かせている。サプライズとでも言うのか、突然に花を見せられると驚きとともに、サボテンの強さと美しさに感動させられる。春から雪が降るまで、ベランダの雨の当たる隙間に置いて置くが、家のなかに入れてからは、一滴の水をあたえることもない。夏の間に貯えた水分を発散させることもなく、ひっそりと生き続け、そして花を咲かせる。

サボテンの花 by チューリップ


フォークソングに惹かれたことがある。欧米ではプロのミュージシャンが作ったものではなく、田舎の土くさい民謡のようなものが編曲されたものだ。戦後、日本で親しまれたものは、人気歌手の歌謡曲である。ラジオもテレビも歌番組で放送されるのはほとんどが歌謡曲であった。美空ひばり、三橋美智也、島倉千代子、デック峰。こんな風に親しんできた歌手をあげると切りがない。そんななかで、一味違ったジャンルがフォークソングであった。千賀かほるの「真夜中のギター」を聞いたのが、フォークソングに惹かれた最初であったように思う。

「待ちのどこかに、淋しがりやひとり ギターをひいている」どこか哀愁を含んだ歌詞とメロディーが、若者の心を打った。1970年代、高揚した学生運動は、行き詰って若者の傷心の傷を負っていた。そんな時代の風潮のなかで、歌謡曲とは印象のことなるフォークソングに魅せらていった。財津和夫の「サボテンの花」に耳を澄ませると、青春のほろ苦さが甦ってくる。


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