●2012の懸念
※日本に関係深い世界の指導者
*米国:オバマ大統領
*ロシア:メドブェ―ジェフ大統領
*フランス:サルコジ大統領
*韓国:イ・ミョンバク大統領
*中国:胡錦濤国家主席
*北朝鮮:金正恩新体制
*台湾:馬英九総統
●国内矛盾を抱え2012を迎えた
外国との対立演出 国民の目を海外に向ける
政治指導者に共通する政治手法だ
●イランの核開発攻撃
イラン石油禁輸米国強行
EUが追従禁輸基本合意
日本に外交圧力
●北朝鮮 外交巧者 強固外交推進
6カ国協議 進展危うし
正恩新体制 アジア平和に懸念
●野田総理
年頭所感 威勢良く吠えた
不退転の決意 絶対諦めない ただ増税路線一点
●公明党
“やると言ったことはやらない!
(コンクリ-トから人へ)
“やらないと言ったことはする!
(消費税引き上げ)
“この政権に正当性は無い
「解散総選挙要求」
●自民党
与党の話し合い提案拒否
「解散総選挙要求」
*通常国会に
第九条改正が最大目標の新憲法草案提出
●国内政治は
3月危機説に現実味がある
●思いつくことを
ただ書き綴ってみただけである
※その上で
2012年は
憲法改正勢力の活動が拡大する
と考えるに至った
●九条の会 アピ-ル
※賛同者に
故人となった人もおられる
※危険視した
教育基本法改正は実行されてしまっている
※それでも
何度読み返しても感動する
あらためて全文を読み返すことにした
※九条の会
『平和を求める世界の市民と手をつなぐために
憲法九条を激動する世界に輝かせたいと考えます』
〇九条の会アピ-ル
日本国憲法は、いま、大きな試練にさらされています。
ヒロシマ・ナガサキの原爆にいたる残虐な兵器によって、
5千万を超える人命を奪った第二次世界大戦。
この戦争から、世界の市民は、国際紛争の解決のためであっても、
武力を使うことを選択肢にすべきでないという教訓を導き出しました。
侵略戦争をしつづけることで、この戦争に多大な責任を負った日本は、
戦争放棄と戦力を持たないことを規定した九条を含む憲法を制定し、
こうした世界の市民の意思を実現しようと決心しました。
しかるに憲法制定から半世紀以上を経たいま、
九条を中心に日本国憲法を「改正」しようとする動きが、
かつてない規模と強さで台頭しています。
その意図は、日本を、アメリカに従って
「戦争をする国」に変えるところにあります。
そのために、集団的自衛権の容認、自衛隊の海外派兵と武力行使など、
憲法上の拘束を実際上破ってきています。
また、非核三原則や武器輸出の禁止などの
重要施策を無きものにしようとしています。
そして、子どもたちを「戦争をする国」を担う者にするために、
教育育基本法をも変えようとしています。
これは、日本国憲法が実現しようとしてきた、
武力にたよらない紛争解決をめざす国の在り方を根本的に転換し、
軍事優先の国家へ向う道を歩むものです。
私たちは、この転換を許すことはできません。
アメリカのイラク攻撃と占領の泥沼状態は、
紛争の武力解決が、いかに非現実的であるかを日々明らかにしています。
なにより武器の行使は、
その国と地域の民衆の生活と幸福を奪うことでしかありません。
1990年代以降の地域紛争への大国による軍事介入も、
紛争の有効な解決にはつながりませんでした。
だからこそ、東南アジアやヨ-ロッパ等では、
紛争を外交と話し合いによて解決するための、
地域的枠組みを作る努力が強められています。
20世紀の教訓をふまえ、21世紀の進路が問われているいま
あらためて憲法九条を外交の基本にすえることの大切さがはっきりしてきています。
相手国が歓迎しない自衛隊の派兵を
“国際貢献”などと言うのは、思い上がりでしかありません。
憲法九条に基づき、
アジアをはじめとする諸国民との友好と協力関係を発展させ、
アメリカとの軍事同盟だけを優先する外交を転換し、
世界の歴史の流れに、自主性を発揮して、
現実的にかかわっていくことが求められています。
憲法九条をもつこの国だからこそ、
相手国の立場を尊重した、平和的外交と、
経済、文化、科学時術などの面からの協力ができるのです。
私たちは、平和を求める世界の市民と手をつなぐために、
あらためて憲法九条を激動する世界に輝かせたいと考えます。
そのためには、この国の主権者である国民一人ひとりが、
九条をもつ日本国憲法を、自分のものとして選びなおし、
日々行使していくことが必要です。
それは、国の未来のあり方に対する、主権者の責任です。
日本と世界の平和な未来のために、
日本国憲法を守るという一点で手をつなぎ、
「改憲」のくわだてを拒むため、
一人ひとりができる、あらゆる努力を、いますぐ始めることを訴えます。
2004年6月10日
呼びかけ人
井上ひさし(作家)梅原 猛(哲学者)大江健三郎(作家)
奥平康弘(憲法研究者)小田 実(作家)加藤周一(評論家)
澤地久枝(作家)鶴見俊輔(哲学者)三木睦子(国連婦人会)
※日本に関係深い世界の指導者
*米国:オバマ大統領
*ロシア:メドブェ―ジェフ大統領
*フランス:サルコジ大統領
*韓国:イ・ミョンバク大統領
*中国:胡錦濤国家主席
*北朝鮮:金正恩新体制
*台湾:馬英九総統
●国内矛盾を抱え2012を迎えた
外国との対立演出 国民の目を海外に向ける
政治指導者に共通する政治手法だ
●イランの核開発攻撃
イラン石油禁輸米国強行
EUが追従禁輸基本合意
日本に外交圧力
●北朝鮮 外交巧者 強固外交推進
6カ国協議 進展危うし
正恩新体制 アジア平和に懸念
●野田総理
年頭所感 威勢良く吠えた
不退転の決意 絶対諦めない ただ増税路線一点
●公明党
“やると言ったことはやらない!
(コンクリ-トから人へ)
“やらないと言ったことはする!
(消費税引き上げ)
“この政権に正当性は無い
「解散総選挙要求」
●自民党
与党の話し合い提案拒否
「解散総選挙要求」
*通常国会に
第九条改正が最大目標の新憲法草案提出
●国内政治は
3月危機説に現実味がある
●思いつくことを
ただ書き綴ってみただけである
※その上で
2012年は
憲法改正勢力の活動が拡大する
と考えるに至った
●九条の会 アピ-ル
※賛同者に
故人となった人もおられる
※危険視した
教育基本法改正は実行されてしまっている
※それでも
何度読み返しても感動する
あらためて全文を読み返すことにした
※九条の会
『平和を求める世界の市民と手をつなぐために
憲法九条を激動する世界に輝かせたいと考えます』
〇九条の会アピ-ル
日本国憲法は、いま、大きな試練にさらされています。
ヒロシマ・ナガサキの原爆にいたる残虐な兵器によって、
5千万を超える人命を奪った第二次世界大戦。
この戦争から、世界の市民は、国際紛争の解決のためであっても、
武力を使うことを選択肢にすべきでないという教訓を導き出しました。
侵略戦争をしつづけることで、この戦争に多大な責任を負った日本は、
戦争放棄と戦力を持たないことを規定した九条を含む憲法を制定し、
こうした世界の市民の意思を実現しようと決心しました。
しかるに憲法制定から半世紀以上を経たいま、
九条を中心に日本国憲法を「改正」しようとする動きが、
かつてない規模と強さで台頭しています。
その意図は、日本を、アメリカに従って
「戦争をする国」に変えるところにあります。
そのために、集団的自衛権の容認、自衛隊の海外派兵と武力行使など、
憲法上の拘束を実際上破ってきています。
また、非核三原則や武器輸出の禁止などの
重要施策を無きものにしようとしています。
そして、子どもたちを「戦争をする国」を担う者にするために、
教育育基本法をも変えようとしています。
これは、日本国憲法が実現しようとしてきた、
武力にたよらない紛争解決をめざす国の在り方を根本的に転換し、
軍事優先の国家へ向う道を歩むものです。
私たちは、この転換を許すことはできません。
アメリカのイラク攻撃と占領の泥沼状態は、
紛争の武力解決が、いかに非現実的であるかを日々明らかにしています。
なにより武器の行使は、
その国と地域の民衆の生活と幸福を奪うことでしかありません。
1990年代以降の地域紛争への大国による軍事介入も、
紛争の有効な解決にはつながりませんでした。
だからこそ、東南アジアやヨ-ロッパ等では、
紛争を外交と話し合いによて解決するための、
地域的枠組みを作る努力が強められています。
20世紀の教訓をふまえ、21世紀の進路が問われているいま
あらためて憲法九条を外交の基本にすえることの大切さがはっきりしてきています。
相手国が歓迎しない自衛隊の派兵を
“国際貢献”などと言うのは、思い上がりでしかありません。
憲法九条に基づき、
アジアをはじめとする諸国民との友好と協力関係を発展させ、
アメリカとの軍事同盟だけを優先する外交を転換し、
世界の歴史の流れに、自主性を発揮して、
現実的にかかわっていくことが求められています。
憲法九条をもつこの国だからこそ、
相手国の立場を尊重した、平和的外交と、
経済、文化、科学時術などの面からの協力ができるのです。
私たちは、平和を求める世界の市民と手をつなぐために、
あらためて憲法九条を激動する世界に輝かせたいと考えます。
そのためには、この国の主権者である国民一人ひとりが、
九条をもつ日本国憲法を、自分のものとして選びなおし、
日々行使していくことが必要です。
それは、国の未来のあり方に対する、主権者の責任です。
日本と世界の平和な未来のために、
日本国憲法を守るという一点で手をつなぎ、
「改憲」のくわだてを拒むため、
一人ひとりができる、あらゆる努力を、いますぐ始めることを訴えます。
2004年6月10日
呼びかけ人
井上ひさし(作家)梅原 猛(哲学者)大江健三郎(作家)
奥平康弘(憲法研究者)小田 実(作家)加藤周一(評論家)
澤地久枝(作家)鶴見俊輔(哲学者)三木睦子(国連婦人会)