茶雅馬茶道教室 ~MIHO企画~

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お寺にGO! お十夜(おじゅうや)法要

2010年11月10日 | Weblog
11月15日(月)に増上寺にてお十夜法要が行われます。
現代では、浄土宗あげての大きな法要の一つですがひも解くとこんなことがわかりました。
ひもとくと覗いてみたくなりませんか?
宜しかったら足を運んで下さいませ。

お十夜って…
足利義教公の執権職をしていた伊勢守貞経の弟、平貞国は無常を感じて、自分は仏道に生きようと京都真如堂にこもって念仏の行をしました(1430年頃)。
3日3夜のお勤めが済んだら髪を落として出家しようと決意していた3日目の明け方、貞国の夢枕にお坊さんが現れて、「阿弥陀さまを信じる気持が本当なら、出家するしないは関係ないではないか。
出家するのは待ちなさい」とお告げをされ、貞国が出家を思いとどまって家に帰ってみると、兄は上意に背き吉野に謹慎処分。
代わりに貞国が家督を継ぐようにという命令が下っていました。
 貞国は、「兄は謹慎、自分も出家をしていたら家督を継ぐ者がいなくなって、執権職を受けるどころか、家も断絶していただろう。これは阿弥陀さまのお陰だ」と感激し、あと7日7夜、合計10日10夜の念仏をしました。
これが「お十夜(おじゅうや)」の始まりで、「この世で10日10夜善いことをすれば、仏国土で千年善いことをしたことに勝る」という教え(『無量寿経』)を根拠にし、また阿弥陀如来の法恩に対する感謝のための法要です。
後に後土御門天皇の勅命により鎌倉光明寺でも行われ、全国の浄土宗寺院に広まりました。
農村地域では「十夜婆々」という言葉があるようで、老婆や中年のご婦人の方々が多いです。
更に、この時期新米や、秋の実りの物を仏前に供え、大勢で持ち寄った食べ物を食べあう習慣もあるようです。
供えられた穀物でお粥を作って食べ、これを「十夜粥」と呼びます。
 京都真如堂でのお十夜では、その法要期間中、門前で蛸(たこ)を売り、これを食べると疫病から逃れられるという言い伝えから、「蛸十夜」とも言われているそうです。