茶室というと心構えをして、正座をしなくては!とか、床を拝見しなくては!とか道具を聞かなくては!とかお茶碗を回すのよね?とか色々しなくちゃいけないのよね?とか茶室でしなくちゃいけないリストばかりを考えて格式を持つ茶室として入ってきて下さる、
失礼ないようにと(^-^)。
特に正座は、しなくっちゃと思って下さる方は多いです。
お気遣いに感謝ですが、頑張りすぎるとシビレタリ、楽しめなかったり、尖がった力が発生すると思います。
その日の体調によっても正座の我慢度は異なります。
ただ、挑戦する挑むことは、真直ぐな力が生まれるので、頑張りすぎとはちょっと違う感覚ですが。
貞恭庵は無理なく人に優しい茶室でありたいと思っています。
そう、だれもが素直に慣れる場所でね?(*^^)v
時を楽しんでほしいから・・・。
私には茶人で大先輩のご老体のご意見番がいて下さいます。
以前は毎月お越し下さってはぶつぶつ、ぶつぶつといいつつ顔を出して下さっていました。
ご隠居は茶人たるもの正座は当り前だ!みたいな昔ながらの堅物老人(^_-)-☆。
去年の夏ごろからかな?体調を悪くして顔を出して下さる機会がグンと減ってきて、体調の良い時に顔を出して下さいます。
朝一でこられ、いつも座る席は一緒、末座で眼を閉じ耳を澄まして様子を伺う。我慢できなくなると水屋へ行っては水屋へ指示を出し客人への配慮を促す。
お客様への気遣いは凄いし、私たちへの助けを考えて下さるご老体。
体調の変化から正座が辛くなり、椅子じゃ嫌の様子で足が遠のいて顔を拝見するのが減ってきました。
仕方ない根っからの茶人でしたのでとは思ったのですが、ご意見番が・・・大変じゃどうしよう!( ..)φ?
大きすぎる椅子なら小さな椅子も用意しよう、みんなも椅子嫌!と敬遠しないように、ちょうどよい椅子を用意しよう。
ちょうど良い、もしくはちょっと頑張れる椅子なら無理なく足に優しくなるだろうし、プライドも・・・だろう。
そう思い正座に親しむ段階?足を折れる段階を考えたら、小さな貞恭庵ですがなんと4種類の椅子が揃ってしまいました。ふふふ(*^^)v
ご老体はいつくるだろうか~?
何を好むのだろうか?
もう来られないかな?
暫く間隔があいて顔を出して下さり、びっくりしました。そしていつの間にか椅子を望まれ、素直に座っていました、これもまたびっくりしたが、安心しました。
漸くここを受入れて下さったのだと思いました。
今は杖をついてきて下さる時が時々ですが、こられると椅子に当り前のように素直に座って下さる・・・。
初めて来られるお客様も椅子を敬遠される方もいらっしゃるし、椅子を望んで下さる方もいらっしゃいます。
海外の方は、畳に座るチャンスが出来て嬉しいから試すと言って正座を試み、そしてあぐらへと変わることも(^-^)
安坐をいう言葉がありますが、無理をすることは我慢することで素直でないように感じます。
貞恭庵の月例会では無理なく、よい感じに過ごして戴きたいと常々思っています。
椅子の押し売りをするのではないけれど、あると楽だと誰も思うだろうし、私も椅子がほしいと感じる時も多々あります。
ただ、座りたい時もありますので、お客様と同じ気持ちです。
椅子社会ですから、当り前です。
足だけに拘らず、折角貞恭庵へこられたのだから、こころを茶室に休めてほしいと思います。
亭主の不出来に合わせて・・・。
私たちが目指すのは、心を楽にしていただける場所でありたい、皆様の素直がだせる場所つくり、心地よく努力していきたいです。
つぶやきより課題です。