茶雅馬茶道教室 ~MIHO企画~

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私も赤膚焼!

2008年03月25日 | Weblog
今茶室で皆様にお出ししている茶碗は奈良絵茶碗です。
一服茶碗でもあり小ぶりです。
私は大好きです。
小堀遠州が大変に好まれたようですね。
関りを調べました。

赤膚焼(あかはだやき)は奈良県奈良市、大和郡山市に窯場が点在する陶器である。草創は判然としないが、桃山時代に大和郡山城主であった豊臣秀長が、五条村赤膚山に開窯したと伝えられる。江戸後期には藩主、柳沢保光の保護を受け、幕末には名工、奥田木白が仁清写しなどの技術を披露し、世に広めた。
小堀遠州が好んだ遠州七窯の一つにも数えられている。
 赤膚焼は名の如く、器肌に赤みを帯びている。名の由来はその器肌という説と地元の地名から来たという二説がある。その赤みを帯びた器に乳白色の萩釉を掛け、奈良絵と呼ばれる絵付けを施した物がよく知られる。奈良絵とは御伽草子などを題材とした庶民的な絵柄で、微妙な稚拙な構図が器肌の素朴さを巧く引き出している。

奈良絵の由来

 室町時代の末期頃から江戸時代にかけて作られた、横本形式の絵草紙「奈良絵本」に描かれた絵を奈良絵と呼んでいる。
  構図も単純で明るい彩色の素朴な画風は「過去現在因果経」(釈迦の前世の生涯から現世に生まれて苦行を経て覚りをひらき、その後多くの人々を得度させたことを説いている。)にみられ、大和絵の伝統を引くものである。
 赤膚焼の名工、奥田木白(江戸末期の陶工、赤膚焼の中興の祖)によって、赤膚の温雅な上釉に巧みな筆觸でかかれた奈良絵は、奈良の豊かな気分を充分にただよわせた、掬めども盡きぬ、雅趣の漾うものであります。