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浜なつ子『アジアン・ジェネレーション』

2009-05-01 18:07:00 | ノンジャンル
 4月23日発行のフリーペーパー「R25」にボサノバに関する記事が載っていました。ボサノバは何と日本でしか定着しておらず、母国ブラジルでは懐かしのメロディになってしまっているとか。それに加えて、マリリン・モンローよりオードリー・ヘップバーンの方が人気がある国というのも、世界中で日本しかないのだとか。オードリーの件はまだよしとして、ボサノバの良さを分かっているのが日本だけとは何とも寂しい話です。ヌーヴェル・ヴァーグも、ボサノバも、ビル・エヴァンスも皆1959年に産声を上げた、私の大好きなものなのに‥‥。ボサノバにもっと光を!

 さて、浜なつ子さんの'01年作品「アジアン・ジェネレーション」を読みました。東南アジアに魅せられて移住してしまった9人の日本人について書かれた本です。
 バリ島でカフェを経営する33才の男性、やはりバリ島でブティックを経営する29才の女性、ベトナムのホーチミン市で陶器の会社を経営する27才の男性、同じくホーチミン市で木材加工工場を経営する32才の男性、カンボジア一の財閥を目指している25才の男性、やはりカンボジアで旅行代理店の支店長をしている24才の男性、これもカンボジアでレストラン&カフェバーを経営する31才の女性、フィリピンのマクタン島でダイビングインストラクターをしている27才の女性、フィリピンで医学生をしていて将来アジアのために働きたいと言っている25才の男性、これらの人に対して、簡単な紹介とインタビューが行なわれています。これまでの浜さんの本と違うところは、全員本名でしかも写真付き、女性も含まれている点です。巻末には編集部から、バリ、ベトナム、カンボジア、フィリピンに住み、働きたいと考えている人へのアドバイスが書かれています。
 上の紹介でも分かるように、顔バレしても構わない立派な人ばかりで、今までのようにホスト崩れや、フィリピンパブ狂い、浮浪者など、社会の一線からは外れてしまった人は一人も登場しません。巻末のおまけも、東南アジアで成功したい人向けのものなのだと思います。ということで、そうした方にはオススメの本です。