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モンテ・ヘルマン監督『断絶』

2022-08-31 13:23:12 | 日記
 モンテ・ヘルマン監督の1971年作品『断絶』をDVDで観ました。
 サイト「Whikipedia」の「あらすじ」に一部加筆修正させていただくと、
「シボレーに乗った運転手(ジェームズ・テイラー)と整備工(デニス・ウィルソン)は、地元住民とのドラッグレースによって日銭を稼ぎながら、町から町へと旅を続けている。
カリフォルニア州から国道66号線を東へ向かう道すがら、アリゾナ州にて、2人はヒッチハイカーの少女(ローリー・バード)を同乗させる。
 ニュー・メキシコ州にて、ポンティアック・GTOに乗った男(ウォーレン・オーツ)が現れ、2人と敵対する。お互いの車両の所有権を賭けて、ワシントンD.C.へのレースが行われることになる。
整備工と一夜の関係をもった少女は、メンフィスでGTOに乗り換えて、運転手と整備工を落胆させる。少女に惹かれている運転手が彼女を追いかけてダイナーへ入ったところ、少女は、GTOの男が提案するシカゴへの訪問を拒んでいた。コロンバスへ行こうという運転手の提案も拒んだ少女は、よそ者のバイクに同乗し、去って行く。残された3人の男たちは、シボレーとGTOに乗り、レースを再開する。
 シボレーが飛行場の滑走路を走行していると、音が途絶え、映写用電球の熱によってフィルムが溶け落ちる。レースの勝敗は知らされることなく、物語は終わりを迎える」。

 衝撃のラストシーンも含め、メチャクチャ面白いロードムービーでした。

モンテ・ヘルマン監督『魔の谷』

2022-08-30 16:20:16 | 日記
 モンテ・ヘルマン監督のデビュー作であり1959年作品、ロジャー・コ―マン製作の『魔の谷』をDVDで観ました。
 サイト「Hatena Blog」の「あらすじ」を一部加筆修正させていただくと、
「「本作の制作に協力していただいたサウスダコタ州の人々に感謝します」の字幕。ストーリーの基調はホラーと言うよりかはクライムサスペンスと言った趣きだ。炭鉱の金庫を襲撃すべく、ウィンタースポーツが盛んな町を訪れた強盗たち。彼らは金鉱を爆破し、その隙を見て金庫の中身の金塊を手に入れようとしていた。当然逃走計画にも余念はない。彼らは町を通る列車が日に一本しか来ないことに目を付け、警察が行き場なく町に潜伏しているであろう犯人捜索に終始している間に山を越え、飛行機でカナダへと高跳びする計画を立てていたのだ。
 無事金庫破りに成功した彼らはクロスカントリー目当ての旅行客を装い、雇ったガイドのもと山小屋へと向かう。一見上手く行ったかのように見えた金庫強盗だったが、その道中、ガイドは何者かに後を付けられていることに気付く。
 それは前日の夜、爆弾を仕掛けた犯人の一人を金鉱にて襲い、彼と行動を共にしていた行きずりの女を殺した蜘蛛のような化物であった。こうしてクライムサスペンスにホラーの影が忍び寄って来ることとなる。
 だが本質がクライム路線から逸れることはない。吹雪で飛行機の到着が遅れる中、山小屋にて化け物の脅威を感じつつも、犯人グループのボスとその情婦、ガイドによる三角関係はこじれ、口封じのためにガイドを殺そうとする計画も水面下で進行していく。そしてラスト、犯人のリーダーが化物に襲われ、彼ともども化物が焼かれて、映画は唐突に終わる」。

 B級感あふれる映画でした。

デイヴィッド・セルツァー監督『嵐の中で輝いて』その2

2022-08-03 07:33:15 | 日記
 昨日の続きです。

 翌日リンダは、魚屋から住所を教わった親類の隠れ場所へ行く。近くにある動物園に行くのを楽しみにしている子供たちを外に待たせて中を調べるが、もう既に人はいなかった。そのとき空襲警報が鳴り、命からがら子供たちを連れ帰る。「空襲があったら秘密の部屋へ」という、ディートリッヒの長男の言葉から、屋敷の地下に隠し部屋があることを知ったリンダは、エドとの約束はすっぽかし、隠し部屋の機密書類をマイクロフィルムに撮影する。
 翌日、リンダに好意を抱くディートリッヒは、亡き妻のイブニングドレスをリンダに貸して、カラヤン指揮でワーグナーが上演される劇場に連れていく。ところが、マルグリットの母が観客席にいて、かつて娘に紹介されたとおりにリンダを「娘の大学時代の友だちだ」とディートリッヒに言ってしまう。帰宅したリンダはディートリッヒが部屋の中で拳銃を手にしているのを見て身の危険を感じ、イブニングドレスのまま逃亡する。
 既にゲシュタポに監視されているサンフラワーはリンダを匿うことを拒み、マルグリットの所に行けと指示する。だが、マルグリットのアパートに行ったリンダは彼女が二重スパイであることに気付く。
 マルグリットはサンフラワーを監視していたのだった。リンダの親類の隠れ家の情報も当局に流したのでは。リンダはマルグリットの銃で腹を撃たれるが、「あなたは例外だけれどユダヤ人は大嫌い」と言うマルグリットをハサミで刺し殺す。
 重い傷を負ったリンダをサンフラワーとエドが助け出す。親衛隊将校の制服のエドがリンダを抱えて列車に乗る。スイス国境の前にドイツの検問所があるが、偽身分証の期限切れを咎められたエドは、兵士たちを殺害してリンダを抱きかかえたまま国境へ走り出す。国境警備の兵士に膝や背中を撃たれながらも、エドはスイス領内へ駆け抜けて倒れる。機密書類のマイクロフィルムはリンダの手袋の中で守られた。
 全て話し終えたリンダ。収録スタジオでは息子たちと共に、夫となったエドも見守っていた」。

 サスペンスに満ちた、意外に知られていない秀作だと思いました。

デイヴィッド・セルツァー監督『嵐の中で輝いて』その1

2022-08-02 06:36:41 | 日記
 従姉妹が絶賛していたデイヴィッド・セルツァー監督・脚本の1992年作品『嵐の中で輝いて』をDVDで観ました。
 サイト「映画ウォッチ」の「ネタバレあらすじ」に一部加筆修正させていただくと、
「テレビのドキュメンタリー番組『戦時下の女性たち』収録のため、リンダ(メラニー・グリフィス)はBBCのスタジオに来た。緊張しながらリンダは司会者の質問に答え始め、若き日の自分を振り返る。
 ニューヨーク出身のリンダは、ベルリンで生まれ育ったユダヤ人の父と、ブルックリン生まれのアイルランド系の母との間に生まれ、クイーンズで育った。祖母や父とはドイツ語で話した。映画、特にドイツを舞台とする戦争映画が好きだった。1940年、ドイツから父に届く親類の手紙から彼らの苦境を知り、おばたちや従妹を助け出したいと願うようになる。
 リンダは弁護士事務所の秘書の仕事に応募し面接を受けるが、名門大学卒業者を求めていると言われて腹を立てて、オフィスを出ようとしたところで掃除婦にドイツ語で話しかけたことによって、エド・リーランド弁護士(マイケル・ダグラス)の秘書として採用される。エドは謎めいた人物で、どうやら政府のために秘密の仕事をしているようだ。エドの口述する手紙は意味不明で暗号に違いなかった。エドは、生意気だが観察力の鋭いリンダに一目置くようになり、やがて二人は恋人になる。
 そして1941年12月、真珠湾攻撃が起き、アメリカは日本とドイツとの戦争を始める。エドは戦略事務局OSS(Office of Strategic Services)の大佐であることがわかる。リンダは軍服のエドと共にワシントンに飛ぶが、そこでエドはリンダに「俺を待つな」と言って別れを告げ、秘密の任地へと旅立った。
 リンダは陸軍省地下の情報センターに勤務し、多くの女性の同僚と共に敵の情報を仕分ける。半年後、軍人向けナイトクラブでリンダはエドと偶然遭遇し、再びエドの秘書になる。
 敵の新型爆弾の研究所の所在をつきとめることがエドにとって急務だった。情報を得るためナチス高官ドレッシャーに近づく必要があるが、爆弾設計図をマイクロフィルムに撮影したスパイは処刑されてしまっていた。リンダはベルリンなまりで話せる自分なら、使用人としてすぐドレッシャー家に住みこめると主張する。
 スパイの訓練を受けていない彼女に危険な仕事をさせることをエドは嫌ったが、リンダの熱意に負けて、期間限定の任務で、成果が得られなくても二週間でベルリンを出るという条件でリンダを使うことになる。エドはスイスのチューリヒ駅で、ドイツ外務省高官でありながら長年スパイをしてきた「サンフラワー」ことコンラート・フリートリクスにリンダをゆだねる。
 ベルリンのサンフラワー(ジョン・ギールグッド)の屋敷に入った翌朝、協力者のマルグリットが訪れる。貴族の家柄で陸軍省に勤め、母がヒトラーのお気に入りの有名ピアニストという、リンダと正反対のバックグラウンドのマルグリットだったが、二人は意気投合し直ちに友情を結ぶ。マルグリットの手引きでリンダは協力者の魚屋に会い、彼におばや従妹の消息の調査を依頼する。
 ドレッシャー家の料理人が交通事故で死に、リンダは代わりで「リーナ」という名で直ちに採用される。しかし、大事なパーティーで料理のだんどりが悪いうえに、ハトの料理を生で出してしまう。その晩のうちにクビになるが、たまたまその日のパーティーの主賓だった高官ディートリッヒ(リーアム・ニーソン)が自動車で拾ってくれ、彼の、母親を亡くした二人の子供の子守として採用されてポツダムにある屋敷に住むことになる。だが、仲間に連絡する暇がないまま、任務にあてられた2週間が過ぎてしまった
 多くの高官が出入りするディートリッヒ家で、リンダは重要書類の隠し場所を捜し続ける。子守の仕事は順調で、ベルリンでのヒトラーのパレードもディートリッヒ一家と見に行く。そのパレードのニュース映像の中にリンダを発見したエドはドイツに入り、親衛隊将校に変装してリンダの前に現れる。次の日の午後6時の汽車でエドと逃亡することを指示する。

(明日へ続きます……)

アルフレッド・ヒッチコック監督『北北西に進路を取れ』

2022-08-01 07:01:35 | 日記
 アルフレッド・ヒッチコック監督、ロバート・バークス撮影、バーナード・ハーマン音楽の1959年作品『北北西に進路を取れ』をNHK・BSプレミアムで再見しました。
 サイト「映画ウォッチ」の「ネタバレあらすじ」に一部加筆修正させていただくと、
「「この作品に登場する人物や組織はすべて架空のものである」の字幕。ニューヨークで広告会社を営むロジャー・ソーンヒル(ケーリー・グラント)はホテルのロビーで突然男2人に拉致されます。連れて行かれた屋敷にはタウンゼント(フィリップ・オバー)という男がいて、彼を詰問します。
 どうやらロジャーをキャプランというスパイの男と間違えているようでした。ロジャーは無理やりアルコールを大量に飲ませられ、車の運転席に乗せられ、危うく車の事故に見せかけて殺されかけますが、途中から追跡してきたパトカーの警官に助けられます。
 ロジャーはタウンゼントを逮捕させようと警察と一緒に屋敷に出かけますが、そこには別の人間が住んでいました。ロジャーには訳が判りません。
 ロジャーはタウンゼントが国連本部で演説する話をしていたのを思い出し、単身国連ビルへ向かいます。呼び出してもらうとタウンゼントが来ましたが、全くの別人です。しかもその場で彼は投げナイフで殺され、ロジャーがその犯人に間違われてしまいます。
 彼の写真は新聞の一面で大きく扱われ、申し開きはできそうもなく、彼は仕方なく警察から逃亡する羽目になります。事前にキャプランの情報を得ていたため、ロジャーはその行方を追おうとシカゴ行の列車に乗り込みますが、そこでイヴ・ケンドール(エヴァ・マリー・セイント)という女性と親しくなります。
 実は彼女は敵の仲間でした。タウンゼントになりすましていたのはヴァンダム(ジェームズ・メイソン)というスパイです。
 イヴはロジャーを騙して単身広大な畑へ向かわせます。そこでロジャーはセスナ機からの機銃掃射や毒薬の散布の攻撃を受けますが、たまたま通りかかったタンク車を体当たりで止め、セスナ機はタンク車にぶつかり、炎上します。なんとか難を逃れた彼は、キャプランが宿泊しているというホテルに行きますが、イヴに再会するものの、もうその正体を疑っています。
 彼女は密かにオークション会場に向かうのですが、あとをつけてみると案の定そこにはヴァンダム一行がいました。ロジャーは彼らにオークション会場で殺されかけますが、とんでもない落札価格を言って会場を混乱させ、客を殴り、わざと自分を警察に捕まえさせます。
 その後、ロジャーは教授という暗号名の米国側スパイから接触を受け、実はイヴが二重スパイであることを知ります。
 教授とともにラシュモア山まで飛んだロジャーは、イヴの作戦がうまく行くように協力することにします。ヴァンダムと一緒だったイヴにロジャーは詰め寄りますが、イヴはロジャーを拳銃で倒し、混乱の中をヴァンダムらとともに逃走します。
 ロジャーはヴァンダムのアジトに潜入して盗み聞きすると、すでに敵はイヴの拳銃が空砲だったことから彼女の正体を見破っていて、飛行機から落として彼女を殺す算段を立てていました。ロジャーは自分のロゴ入りのマッチ箱に「君の正体は割れている。2階のイヴの自室にいる」と書いて、2階からイヴの座っている近くにマッチ箱を落とします。それに気づいたイヴは出発しようとしているヴァンダムに「イヤリングを忘れた」と言って、自室に戻り、ロジャーは事情を話して「絶対に飛行機に乗るな。彼らが得たマイクロフィルムはオークションで彼らが入手した陶器の人形の中にある」と教えます。イヴは一旦は飛行機に乗りますが、ヴァンダムのアジトから銃声が聞こえ、それに気を取られたヴァンダムからイヴは人形を奪い、飛行機から飛び降り、車で迎えに来たロジャーと合流します。しかし、屋敷の門は開けられず、2人は歴代大統領の顔が刻まれた巨大な岩のモニュメント、ロシュモア山を徒歩で降りるしかなくなります。ヴァンダムの手下が2人彼らを追いかけてきます。1人はナイフでロジャーを襲いますが、ロジャーが突き落として殺し、もう一人はイヴを腕一つで支えているロジャーが岩にかけている手を踏みます。しかし、教授に呼ばれてきた保安官の銃弾で敵が倒れ、命拾いします。ロジャーは必死でイヴの手を引き寄せ、少しずつ上げられたイヴに対し、最後は「ようこそ、ソーンヒル夫人」と言うと、2人は寝台列車のベッドで一緒になり、列車は勢いよくトンネルの中に入っていくのでした」。

 緻密な画面構成、ラブシーンで流れる『めまい』(この作品の前作)を思わせる素晴らしいバーナード・ハーマンの音楽、当時55歳だったケーリー・グラントの魅力と、見所満載の映画でした。