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国連事務総長、『温暖化が最重要課題』

2007-08-31 18:30:06 | ノンジャンル
 8月19日の朝日新聞の朝刊の1面に国連事務総長が「地球温暖化対策が最重要課題だ」と述べているという記事がトップで載っていました。
 記事を引用すると「潘氏は地球温暖化について、全人類が例外なく影響を受ける安全保障の問題であるとの認識を表明。先進国と途上国の言い分が対立し、加盟国間の温度差が大きい温暖化対策について、自らの呼びかけで9月24日に開くハイレベル会合で『政事的意思』を結集し、12月に向けた具体的な指針を示したいとの考えを明らかにした。(後略)」
 何とも頼もしいじゃないですか! 国連事務総長が地球温暖化対策を最重要課題と認識してくれているというのは心強いです。ぜひ、各国の代表は事務総長の意を汲んで、協力してあげてほしい、と思います。
 しかし、浮かれていてはいけません。実際に地球温暖化に取り組むのは我々なのですから。先日もこちらで書きましたが、家庭での二酸化炭素排出量が相当のパーセンテージで増えているという調査結果が出ていました。省エネ家電が普及していってる今日、不思議な感じがしましたが、できることはやっていかなければなりません。しかし、無理は禁物です。無理してやっても長続きしないからです。これは以前、保健所で高脂血症の疑いがあると分かった時、その対策を保健所の方が教えてくれた時にも聞きましたし、歯医者さんで歯の磨き方に関して指導を受けた時にも言われました。無理なく、自分のできる範囲で二酸化炭素の排出量を減らしていきたいと思います。
 具体的には、無駄な電気は消す、水を流しっぱなしにしない、車のアイドリングストップ(といっても冷房を車内でつけなきゃ汗が吹き出すような日は無理ですが)ぐらいでしょうか? 他にも何か身近でできることがあったら教えて下さい。よろしくお願いいたします。

人の命の価値は地域で違う?

2007-08-30 15:39:59 | ノンジャンル
 14日の朝日新聞の夕刊に本当に小さい記事で「北朝鮮で豪雨 数百人犠牲か」という見出しで記事が載っていました。
 このような記事を見ていつも思うのですが、数百人の犠牲者がもしアメリカで出たら、あるいは西ヨーロッパで出たらどうなるでしょう。おそらく小さな記事では終わらないでしょう。もしかしたら、一面の記事になるかもしれません。
 これは北朝鮮に限らず、発展途上国すべてに言えることで、この地域では何百人の人が死んでも大した記事にならないのです。これは単にマスコミに問題があるのか、それともそうでないのか、少なくとも人間の命の価値はどこの地域であっても同じものなはずなので、どの地域で起こった被害であっても平等に報道してほしいと思います。そうでないと、マスコミを信じる人はマスコミから情報を得て行くうちに、発展途上国の命は安く、先進国の命は高いという価値観を押し付けられる、というか刷り込まれる危険があると思います。
 発展途上国の被害では細かい情報が入って来ないので、どうしてもこういう扱いになるのかもしれませんが、とりあえず、すみっこの方に記事を持って行かないで、目立つところに持って来てほしいと思ったのでした。

ジェフリー・ディーヴァ『青い虚空』

2007-08-29 16:12:33 | ノンジャンル
 今日のスポニチに最新オリコンシングルチャートでaikoの新曲が中島美嘉らを抑えて見事2位になっていました。ニュー・アルバムの発売が待たれます。
 
 ところで、ジェフリー・ディーヴァーの'01年作品「青い虚空」を読みました。
 インターネットに関する人物の心臓を刺して、次々に殺す〈フェイト〉が現れます。州警のコンピュータ犯罪課CCUは、刑務所に入っている最高のハッカー、ジレットに協力を要請します。ジレットは犯人が、ネット上の仮想空間の中でコンピュータの歴史上の記念日から1週間の間にセキュリティの高い人物を倒すほど得点が高くなるという発禁になったゲーム「MUD」を現実の世界で行っていることを見破ります。CCUの責任者アンダーソンは犯人に誘い出され、殺されてしまいます。その後を継いだビショップは、ジレットに全面的に協力します。ジレットは〈フェイト〉が、他人のコンピュータの中身をすべて知ることのできるソフトウェアを開発し、インターネットのアンダーグラウンドで恐れられている存在であり、最高のコード・スクリプターであることを知り、事態の深刻さを知ります。ジレットは〈フェイト〉の本名がホロウェイで、27才のコンピュータ・セキュリティの有名人であり、裏では悪名高い〈アクセスの騎士団〉を率いていた前科があることも分かります。ジレットはチャットルームで〈フェイト〉について語っていたことのある〈トリプル-X〉に協力を依頼し、〈トリプル-X〉も知ってることを答えてくれますが、まもなく〈フェイト〉に殺されてしまいます。〈フェイト〉はジレットのコンピュータにも侵入していて、こちらの動きが筒抜けになっていました。ジレットは〈フェイト〉が自分のマシンに入り込んだのを第六感で気付き、トレースして〈フェイト〉がモーテルにいるのを突き止めますが、CCUのメンバーが現場に着いたときには時限爆弾が待っていました。〈フェイト〉は偽の時限爆弾でCCUが時間を取られている間に無制限のアクセスを可能にしますが、ジレットはその企みにすぐ気付き、〈フェイト〉が使っているネットサービスにサスペンドすることを命じます。しかし、時すでに遅く〈フェイト〉はCCUのマシンの中身をほとんど手に入れていたのでした。〈フェイト〉には〈ショーン〉という協力者がいて、CCUの動きが漏れていることが分かります。〈ショーン〉探しは難航し、疑われたCCUの捜査員は自殺めいた殺され方をしますが、彼は無実でした。ネット上でのジレットと〈フェイト〉の壮絶な駆け引きが続き、ついに〈フェイト〉が部品を売ったという店に向かいますが、そこには‥‥。

 多くの刑事が出て来て覚えられず、コンピュータの専門的な知識も一つ一つ丁寧に説明されますが、かえってうっとうしく理解不能で、前半は読むのに苦労しましたが、中盤のCCU内のスパイの話になってくるあたりから、ぐんぐん面白くなってきます。ジレットと今だに彼が愛している元妻との話がサイド・ストーリーになっていて、これもどうなるのかハラハラさせます。そしてディーヴァーの小説の特徴であるハッピー・エンド! 読後感は最高です。コンピュータが苦手なかたは苦労するかもしれませんが、オススメです。
 また、詳しいすべてのあらすじは「Favorite Novels」の「ジェフリー・ディーヴァー」の項に掲載しましたので、興味ある方は是非ご覧ください。

ロカルノ映祭りで日本人がグランプリ!

2007-08-28 15:05:02 | ノンジャンル
 13日の朝日新聞の夕刊に小さい記事で「小林監督グランプリ」という見出しで、記事が載っていました。
 記事を引用しますと「スイス南部ロカルノで1日から開かれていた第60回ロカルノ国際映画祭は11日、グランプリに当たる国際コンペティション部門の「金豹(ひょう)賞に小林政広監督(53)の「愛の予感」を選んだ。日本人のグランプリ受賞は70年の実相寺昭雄監督の「無常」以来。◇11月下旬から東京・ポレポレ東中野で公開予定」というものです。
 ロカルノ映画祭を最初に知ったのは、蓮實重彦氏の紹介文でした。映画祭の間は映画一色に町が染められ、夜になると巨大な天幕に屋外で映画が上映されたりする、映画好きには堪えられない映画祭のようです。ヌーヴェル・ヴァーグの精神が生きていて、映画祭を運営する人々の映画を見る目は確かで、この映画祭によって、鈴木清順監督や加藤泰監督が世界に知られて行ったという実績をもった映画祭です。
 そこでグランプリを取ったということは、カンヌや米アカデミーで賞を取るよりも、ずっと誇れるものです。不勉強ながら小林監督の名前を聞くのは今回が初めてでしたが、今後は機会があったら見てみたいと思っています。
 また、ロカルノ映画祭について具体的に知りたいという方には、蓮實重彦氏の「映画巡礼」という本に4章をさいて報告が書かれていますので、ぜひお読みください。

障害者に性欲はない?

2007-08-27 18:24:43 | ノンジャンル
 12日の朝日新聞にこんな記事が載っていました。
 「女性キャスターが少しずつ服を脱いでゆく、CS放送のアダルト専門放送局の番組に、障害者向け放送の支援のために国費から出される「字幕番組等制作促進助成金」が交付されていたことが分かった。問題視する声を受け、助成元の独立行政法人と総務省は、今月になって年齢制限のある番組を交付対象から除くよう基準を見直した。今後、成人向け番組は排除される。(中略)(この番組は)女性キャスターが手話を交えニュースを読みながら服を脱ぎ、最後には裸になる。扱うのは『NHKが絶対に流さない話題』(パラダイステレビ広報部)で、性的なものが大半だ。(後略)」
 どうしてこんあるかなあ? この場合は聴覚障害者が対象になっているのですが、彼らにだって性欲は当然ある訳で、そのためのサービスが問題視される、ということは、性欲を否定することになるんじゃないでしょうか? 総務省は「公益性・有益性の高い番組を優先すべきだとの結論になった」と言っているそうですが、性欲を刺激するものは公益性・有益性が低いんですか? 私は十分高いと思います。公益性が高いから、男性はこうしたものに高額のお金を払っても見たいと思うわけですし、性欲が満足されるのであれば、当然有益性は高いと言わざるを得ません。
 ある国では手足の自由はきかないが、性機能はある男性の入院患者に対して、病院でセックスのサービス(といっても、さすがに本番はなく、手で性器をこすり、射精させてあげる、というものですが)をしているという話を聞いたような気がします。老人の性が話題になる昨今、障害者の性にも光を当ててほしいとせつに思うのでした。