神代辰巳監督の'74年作品『青春の蹉跌』をスカパーの日本映画専門チャンネルで見ました。
大学のアメフト部の同級生・三宅(河原崎建三)のアパートにやって来た江藤(萩原健一)は、彼が同棲する京子(赤座美代子)と出会います。アメフトの試合に勝利した江藤は、試合を見に来ていた従妹の靖子(檀ふみ)から食事に誘われますが、用事があると言って断ります。次期のキャプテンも断る江藤。彼は家庭教師先の娘(桃井かおり)の家に行き、下着姿の彼女に「やろう」と言いますが、「何を」と言う娘に「勉強を」と言うと、娘は笑い始め、服を着ます。「最後の授業なのだからちゃんと教えてもらいなさい」という義母に、水商売上がりと罵倒する娘。
試験に合格した娘は、彼氏を連れた友人たちと旅行すると言って、江藤をスキーに誘いますが、江藤が行ってみると、娘は友人たちは皆病気になったと言います。「えんやーとっと」と言う江藤の声をバックにスキーする二人は、凍死体のアベックを発見します。
学園紛争の大学で、元活動家の小野(森本レオ)は学生たちに自己批判を迫られますが、逃げ出し、久しぶりに江藤に会います。司法試験を受けることにしたという江藤は、アメフト部を辞めたことを小野に告げます。娘とのセックスを繰り返す江藤。妻と幼い2人の娘と住む自分のアパートに江藤と三宅を招いた小野は、既に3度司法試験を落ちているので、今度の試験に落ちたら田舎に帰ると言い、自分が試験を受けるのは階級闘争のためだと言って江藤に殴りかかります。
自分の試験が近いので、当分会わないようにしようと言う江藤に、試験に受かってから結婚しようと言う娘。三宅は、京子が元恋人との間に生まれた子と一緒に暮らし、刑務所の彼に未だに差し入れをしていると言います。新宿の歩行者天国を娘と歩いていた江藤は、若い男性と歩く靖子が「100円を恵んでくれ」という女性にからまれ、やがてその女性の仲間たちに囲まれるのを目撃します。喫茶店で靖子を慰める江藤は、靖子がその男性からプロポーズされたと聞きます。
セックスで「私、うまくなったでしょ?」と言う娘から、生理が遅れていることを知らされ、堕ろせと言う江藤に、「怖いから嫌だ」と言う娘。義母が不倫をしている現場に乗り込み、金をせびる娘。娘は江藤に堕ろしたと言いますが、彼から金は受け取ろうとはしません。つわりで吐く娘は、義母が駆落ちしたと江藤に告げます。筆記試験に受かり、靖子に誘われてキックボクシングを見に行く江藤。小野は試験に落ち、田舎に帰ります。内ゲバで暴行を受けた三宅と交番に向かっても何も言わずに交番を立ち去る江藤に「えんやーとっと」の声がかぶさります。
司法試験に合格し、スポンサーだった叔父のヨットに乗る江藤は、「いずれは自分の会社を継いでもらいたいので、大学に残れ」と叔父に言われ、靖子と一緒に海で泳ぎます。「今日から私だけにして」と靖子に言われる江藤。娘はセックスの後「短大を辞めた」と言いますが、江藤は「婚約したからもう会えない」と言い、娘の腹を蹴ろうとすると、娘は「死んじゃう」と言い、子供を堕ろしていなかったことが分かります。「えんやーとっと」の声をバックに産婦人科に行く2人。既に5ヶ月なのでもう堕ろせないと言う医者。江藤は冬の東北に娘を連れていくと、深い森の中で2人はセックスし、「滝壷に落ちて心中しよう」と言う娘を江藤は絞殺してしまいます。「えんやーとっと」の声。
京子の子と遊ぶ江藤。パーティで靖子との婚約を発表した江藤は、飲み過ぎて何回も倒れます。靖子と自転車の練習をする江藤。アメフト部に復帰した江藤の元に刑事がやって来て、「彼はもう逃げられない」と言いますが、江藤は試合で首の骨を折るのでした。
日本版『アメリカの悲劇』といった話で、萩原健一と桃井かおりのだらだらした感じが印象的な映画でした。
→Nature Life(http://www.ceres.dti.ne.jp/~m-goto/)
大学のアメフト部の同級生・三宅(河原崎建三)のアパートにやって来た江藤(萩原健一)は、彼が同棲する京子(赤座美代子)と出会います。アメフトの試合に勝利した江藤は、試合を見に来ていた従妹の靖子(檀ふみ)から食事に誘われますが、用事があると言って断ります。次期のキャプテンも断る江藤。彼は家庭教師先の娘(桃井かおり)の家に行き、下着姿の彼女に「やろう」と言いますが、「何を」と言う娘に「勉強を」と言うと、娘は笑い始め、服を着ます。「最後の授業なのだからちゃんと教えてもらいなさい」という義母に、水商売上がりと罵倒する娘。
試験に合格した娘は、彼氏を連れた友人たちと旅行すると言って、江藤をスキーに誘いますが、江藤が行ってみると、娘は友人たちは皆病気になったと言います。「えんやーとっと」と言う江藤の声をバックにスキーする二人は、凍死体のアベックを発見します。
学園紛争の大学で、元活動家の小野(森本レオ)は学生たちに自己批判を迫られますが、逃げ出し、久しぶりに江藤に会います。司法試験を受けることにしたという江藤は、アメフト部を辞めたことを小野に告げます。娘とのセックスを繰り返す江藤。妻と幼い2人の娘と住む自分のアパートに江藤と三宅を招いた小野は、既に3度司法試験を落ちているので、今度の試験に落ちたら田舎に帰ると言い、自分が試験を受けるのは階級闘争のためだと言って江藤に殴りかかります。
自分の試験が近いので、当分会わないようにしようと言う江藤に、試験に受かってから結婚しようと言う娘。三宅は、京子が元恋人との間に生まれた子と一緒に暮らし、刑務所の彼に未だに差し入れをしていると言います。新宿の歩行者天国を娘と歩いていた江藤は、若い男性と歩く靖子が「100円を恵んでくれ」という女性にからまれ、やがてその女性の仲間たちに囲まれるのを目撃します。喫茶店で靖子を慰める江藤は、靖子がその男性からプロポーズされたと聞きます。
セックスで「私、うまくなったでしょ?」と言う娘から、生理が遅れていることを知らされ、堕ろせと言う江藤に、「怖いから嫌だ」と言う娘。義母が不倫をしている現場に乗り込み、金をせびる娘。娘は江藤に堕ろしたと言いますが、彼から金は受け取ろうとはしません。つわりで吐く娘は、義母が駆落ちしたと江藤に告げます。筆記試験に受かり、靖子に誘われてキックボクシングを見に行く江藤。小野は試験に落ち、田舎に帰ります。内ゲバで暴行を受けた三宅と交番に向かっても何も言わずに交番を立ち去る江藤に「えんやーとっと」の声がかぶさります。
司法試験に合格し、スポンサーだった叔父のヨットに乗る江藤は、「いずれは自分の会社を継いでもらいたいので、大学に残れ」と叔父に言われ、靖子と一緒に海で泳ぎます。「今日から私だけにして」と靖子に言われる江藤。娘はセックスの後「短大を辞めた」と言いますが、江藤は「婚約したからもう会えない」と言い、娘の腹を蹴ろうとすると、娘は「死んじゃう」と言い、子供を堕ろしていなかったことが分かります。「えんやーとっと」の声をバックに産婦人科に行く2人。既に5ヶ月なのでもう堕ろせないと言う医者。江藤は冬の東北に娘を連れていくと、深い森の中で2人はセックスし、「滝壷に落ちて心中しよう」と言う娘を江藤は絞殺してしまいます。「えんやーとっと」の声。
京子の子と遊ぶ江藤。パーティで靖子との婚約を発表した江藤は、飲み過ぎて何回も倒れます。靖子と自転車の練習をする江藤。アメフト部に復帰した江藤の元に刑事がやって来て、「彼はもう逃げられない」と言いますが、江藤は試合で首の骨を折るのでした。
日本版『アメリカの悲劇』といった話で、萩原健一と桃井かおりのだらだらした感じが印象的な映画でした。
→Nature Life(http://www.ceres.dti.ne.jp/~m-goto/)