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浜なつ子『マニラ行きのジジババたち』

2009-05-03 14:50:00 | ノンジャンル
 このところ毎日母と世界卓球を見ていますが、不思議なことに全く同じタイミングで「あ~」とか「やった」とか同じ声を何度も上げています。これは親子ならではのことなのか、単に日本人であるからなのか、今のところ分かりません。皆さんは同じような経験を家族間でしているでしょうか?

 さて、浜なつ子さんの'02年作品「マニラ行きのジジババたち」を読みました。年老いてからフィリピンに渡った日本人たちの話です。
 68才で腹違いの妹のいるフィリピンに渡った、現在75才の女性、フィリピンクラブに通いづめ、とうとうフィリピンに渡ってしまった58才の男性、定年退職し親の介護の場所を求めてフィリピンにやってきた60才の女性、フィリピンのハンセン病患者を救うために第二の人生を歩み始めた医者の男性、フィリピンで殺された年金生活者の男性についての話が語られ、最後にそのまとめとして、PRAビザ、不動産、メイド、サギ師、フィリピン人とお金、英語もしくはタガログ語、プラマ財団、フィリピーナと老人、自立といったことについて語られます。
 この本も前作「アジアン・ジェネレーション」と同じように、実洋本であり、今回は老後をフィリピンで過ごそうと思っている人に対して書かれたものです。今までの本と異なるのは、殺された日本人に関してその謎解きのための取材をしている点です。この部分はかなりスリリングであり、楽しめる部分でした。フィリピンでの老後を過ごしたい方にはオススメです。