また昨日の続きです。
マクダフは彼らが潜んでいた物置小屋の中の段ボールの中におもちゃが入っていて、花火も大量にあることを知ります。マフダフはビス丸に口で石を投げる練習をさせ、マルコがマッチを使えることを知り、リルにマッチを見つけてくるように言います。彼らは倉庫の2階に窓から侵入し、そこと1階との間にあった螺旋階段が今では取り外されていることを知ります。マルコが紐を結ぶこともできると知るマクダフ。
一方、リルは地下鉄のネズミに知り合いのあるスズメに「タータとチッチが困っている」というメッセージを地下鉄サムに届くように託しますが、リルが指定した場所に地下鉄サムはなかなか現れません。リルは詩が得意であると地下鉄サムが自称していることから「詩を聞きたい」というメッセージも発すると、数時間後に地下鉄サムが現れます。リルは地下鉄サムから喫茶店のラベルの貼ってあるマッチをようやく入手し、マクダフのもとに急ぎます。
マクダフらは倉庫の2階に侵入し、ツヨシとマモルが外出するのを待って、マルコが結んだ紐をマクダフの胴に回し、ビス丸が少しずつそれを繰り出して、マクダフを1階に降ろします。その後、ビニール袋も降ろし、マクダフがタミーのケージの掛け金を外せることを確かめた時、ツヨシとマモルが帰ってきます。
2人が寝静まった頃、マクダフはチッチに作戦開始を皆に告げろと言い、酔っ払っていたマルコに何とかマッチの火をつけさせます。倉庫の外の花火の箱は物凄い爆発音を上げ、ツヨシらを起こしましたが、火が激しすぎて2人とも外に出てこず、野次馬の視線を気にして扉を閉めようとしました。タミーは扉をすり抜けようとしましたが、失敗し、ソロモンのケージの中に隠れます。ビス丸はタミーの声を真似て、裏庭で吠えます。マモルは裏庭に行き、その隙に隠れていたマクダフはソロモンのケージの掛け金を外し、タミーを外に出しました。裏庭に飛び出すタミーとマクダフ。しかしツヨシとマモルが彼らに迫ります。その前に立ちはだかるビス丸。ツヨシが「一昨日逃げようとしたことの罰として、昨日も今日もゴールデンにはほとんど食い物をやってねえ」と言うのを聞いて激怒したビス丸は、ツヨシのふくらはぎに噛みつきました。ビス丸がふくらはぎを放すと、聞こえてくるパトカーの音。しかし殺意にかられたツヨシはマモルに金属バットを取りに行かせます。その時、マクダフは声を限りに叫びました。「川の光を求めて!」。ビス丸もタミーも続きます。
するとキッドを始めとした猛禽の大軍がツヨシとマモルに襲いかかりました。思わず倉庫の中に逃げ込む2人。キッドらはそこにあったビニールシートを広げ、そこにマクダフとタミーとタータとチッチを入れて空中輸送することにします。ビル丸は直樹のもとに帰ることにし、マルコも隅田川に行くことになり、その場で皆と別れます。キッドらはやがて疲れたので休みたいと言い出しますが、そこはあの渋谷の上でした。するとそこにカラスのカアスケ率いるカラスの大軍が現れ、キッドらの猛禽たちと替わり、ビニールシートをくわえてくれます。そして無事、マクダフらは故郷に帰ることができたのでした。
マクダフはタミーとともに先生に飼われる道をとりあえず選びましたが、4ヶ月ほど経ってまた自由な生活に戻りました。ツヨシとマモルは裁判にかけられていますが、懲役の実刑を喰らうのはまず免れないでしょう。マクダフを保護したお婆さんはある日、机の上にマクダフの首に巻いてやった首輪とピンクのバラが置いてあるのに気づきます。キッドは横暴なイヌワシとその仲間を打ち破り、森に平和を取り戻しました。チッチは父のもとに戻る前に川を下って海を見てみたいとタータに言います。タータはチッチに何と返事をしたらいいか、考えるのでした。
「快晴の日に特有のこの甘い空気のにおい、頬に当たって吹き過ぎてゆくこのそよ風のこそばゆい感触、見つめているとなぜか懐かしくてたまらなくなるあの夕空の茜色、そういうのはみんなみんな、『良い』ものだ。生きること自体を、うきうきするような楽しい時間に変えてくれるものだ」(121~2ページ)のような文章を多く読むことができる小説です。600ページを超える分量も苦にならない本でした。
→「Nature Life」(http://www.ceres.dti.ne.jp/~m-goto/)
マクダフは彼らが潜んでいた物置小屋の中の段ボールの中におもちゃが入っていて、花火も大量にあることを知ります。マフダフはビス丸に口で石を投げる練習をさせ、マルコがマッチを使えることを知り、リルにマッチを見つけてくるように言います。彼らは倉庫の2階に窓から侵入し、そこと1階との間にあった螺旋階段が今では取り外されていることを知ります。マルコが紐を結ぶこともできると知るマクダフ。
一方、リルは地下鉄のネズミに知り合いのあるスズメに「タータとチッチが困っている」というメッセージを地下鉄サムに届くように託しますが、リルが指定した場所に地下鉄サムはなかなか現れません。リルは詩が得意であると地下鉄サムが自称していることから「詩を聞きたい」というメッセージも発すると、数時間後に地下鉄サムが現れます。リルは地下鉄サムから喫茶店のラベルの貼ってあるマッチをようやく入手し、マクダフのもとに急ぎます。
マクダフらは倉庫の2階に侵入し、ツヨシとマモルが外出するのを待って、マルコが結んだ紐をマクダフの胴に回し、ビス丸が少しずつそれを繰り出して、マクダフを1階に降ろします。その後、ビニール袋も降ろし、マクダフがタミーのケージの掛け金を外せることを確かめた時、ツヨシとマモルが帰ってきます。
2人が寝静まった頃、マクダフはチッチに作戦開始を皆に告げろと言い、酔っ払っていたマルコに何とかマッチの火をつけさせます。倉庫の外の花火の箱は物凄い爆発音を上げ、ツヨシらを起こしましたが、火が激しすぎて2人とも外に出てこず、野次馬の視線を気にして扉を閉めようとしました。タミーは扉をすり抜けようとしましたが、失敗し、ソロモンのケージの中に隠れます。ビス丸はタミーの声を真似て、裏庭で吠えます。マモルは裏庭に行き、その隙に隠れていたマクダフはソロモンのケージの掛け金を外し、タミーを外に出しました。裏庭に飛び出すタミーとマクダフ。しかしツヨシとマモルが彼らに迫ります。その前に立ちはだかるビス丸。ツヨシが「一昨日逃げようとしたことの罰として、昨日も今日もゴールデンにはほとんど食い物をやってねえ」と言うのを聞いて激怒したビス丸は、ツヨシのふくらはぎに噛みつきました。ビス丸がふくらはぎを放すと、聞こえてくるパトカーの音。しかし殺意にかられたツヨシはマモルに金属バットを取りに行かせます。その時、マクダフは声を限りに叫びました。「川の光を求めて!」。ビス丸もタミーも続きます。
するとキッドを始めとした猛禽の大軍がツヨシとマモルに襲いかかりました。思わず倉庫の中に逃げ込む2人。キッドらはそこにあったビニールシートを広げ、そこにマクダフとタミーとタータとチッチを入れて空中輸送することにします。ビル丸は直樹のもとに帰ることにし、マルコも隅田川に行くことになり、その場で皆と別れます。キッドらはやがて疲れたので休みたいと言い出しますが、そこはあの渋谷の上でした。するとそこにカラスのカアスケ率いるカラスの大軍が現れ、キッドらの猛禽たちと替わり、ビニールシートをくわえてくれます。そして無事、マクダフらは故郷に帰ることができたのでした。
マクダフはタミーとともに先生に飼われる道をとりあえず選びましたが、4ヶ月ほど経ってまた自由な生活に戻りました。ツヨシとマモルは裁判にかけられていますが、懲役の実刑を喰らうのはまず免れないでしょう。マクダフを保護したお婆さんはある日、机の上にマクダフの首に巻いてやった首輪とピンクのバラが置いてあるのに気づきます。キッドは横暴なイヌワシとその仲間を打ち破り、森に平和を取り戻しました。チッチは父のもとに戻る前に川を下って海を見てみたいとタータに言います。タータはチッチに何と返事をしたらいいか、考えるのでした。
「快晴の日に特有のこの甘い空気のにおい、頬に当たって吹き過ぎてゆくこのそよ風のこそばゆい感触、見つめているとなぜか懐かしくてたまらなくなるあの夕空の茜色、そういうのはみんなみんな、『良い』ものだ。生きること自体を、うきうきするような楽しい時間に変えてくれるものだ」(121~2ページ)のような文章を多く読むことができる小説です。600ページを超える分量も苦にならない本でした。
→「Nature Life」(http://www.ceres.dti.ne.jp/~m-goto/)