有川浩さんの「海の底」を読みました。巨大ザリガニの群れが横須賀港に上陸し、県警、機動隊を突破し、最後には自衛隊に一網打尽にされ、めでたしめでたし、という話を、たまたま横須賀に停泊中だった自衛隊の潜水艦に緊急避難した子供たちと二人の自衛官のやりとりを中心にすえて語った小説でした。
前半は警察や自衛隊の組織の名前や輸送機の名前がぎっしりつまった文章を読まされて、ちょっと辟易したのですが、途中から潜水艦内部の人間模様に話の中心が移ってくると、結構楽しく読めました。子供たちの中に女子が一人交じっていて、その子だけ高校生なのですが、その弟は両親が事故死してから声が出せなくなり、親戚の家で暮らすその姉弟は住む団地でもいじめられていて、そのいじめの張本人を母に持つ少年もいたりして‥‥。いわゆるグランド・ホテル形式(登場人物が一ヶ所に集まって進むドラマ)の小説になっていて、青春あり、恋愛あり、の内容でした。
ご本人もあとがきで書いてらっしゃいますが、怪獣ものにベタな青春だの恋愛だのを混ぜるのはどうか、とお思いの人もいるかもしれませんが、これは著者にとっては息をすることと同じで、これなしでは小説は書けないのだそうです。
また、あとがきを読んで知ったのですが、有川浩さんは名前を「ひろ」と読む女性なのだそうです。すっかり「ひろし」という男性だとばかり思っていました。主婦をやりながらの作家人生なのだそうです。そんな普通の主婦がなんで警察や自衛隊のことに詳しいかと思ったら、参考文献のところに、自衛隊の本が6冊、警察関係の本が3冊、危機管理の本が2冊ありました。勉強されたんですね。そんなパワーが私もほしいです。
前半は警察や自衛隊の組織の名前や輸送機の名前がぎっしりつまった文章を読まされて、ちょっと辟易したのですが、途中から潜水艦内部の人間模様に話の中心が移ってくると、結構楽しく読めました。子供たちの中に女子が一人交じっていて、その子だけ高校生なのですが、その弟は両親が事故死してから声が出せなくなり、親戚の家で暮らすその姉弟は住む団地でもいじめられていて、そのいじめの張本人を母に持つ少年もいたりして‥‥。いわゆるグランド・ホテル形式(登場人物が一ヶ所に集まって進むドラマ)の小説になっていて、青春あり、恋愛あり、の内容でした。
ご本人もあとがきで書いてらっしゃいますが、怪獣ものにベタな青春だの恋愛だのを混ぜるのはどうか、とお思いの人もいるかもしれませんが、これは著者にとっては息をすることと同じで、これなしでは小説は書けないのだそうです。
また、あとがきを読んで知ったのですが、有川浩さんは名前を「ひろ」と読む女性なのだそうです。すっかり「ひろし」という男性だとばかり思っていました。主婦をやりながらの作家人生なのだそうです。そんな普通の主婦がなんで警察や自衛隊のことに詳しいかと思ったら、参考文献のところに、自衛隊の本が6冊、警察関係の本が3冊、危機管理の本が2冊ありました。勉強されたんですね。そんなパワーが私もほしいです。