gooブログはじめました!

写真付きで日記や趣味を書くならgooブログ

ジャン・ルノワール監督『ゲームの規則』

2023-04-30 00:11:50 | 日記


 ジャン・ルノワール監督・脚本の1939年作品『ゲームの規則』をDVDで再見しました。

サイト「映画ウォッチ」の「ネタバレあらすじ」に一部加筆収録されていただくと、
「舞台は第二次世界大戦前夜のフランス、パリ。ル・ブルジェ飛行場に、23時間で大西洋を横断した飛行家アンドレ・ジュリユー(マルセル・ダリオ)の飛行機が着陸しました。偉業を成し遂げた彼はラジオのマイクに向かって、この冒険はある女性のためのものだったが彼女が来ていない、と恨み言を吐き出します。「ある女性」ことロベール・ラ・シュネイ公爵夫人クリスチーヌは、小間使いのリゼットと共に屋敷でラジオを聞いていました。アンドレとクリスチーヌの愛人関係は有名で、ロベールもそれを把握しています。ロベールにもまたジュヌビエーブという愛人がいました。ロベールはそろそろ別れたいと考えていましたが、ジュヌビエーブは納得していない様子です。クリスチーヌに焦がれるアンドレは、友人オクターブ(ジャン・ルノワール)に仲立ちを頼みました。彼はクリスチーヌと子ども時代を共に過ごしたよしみで、度々彼女の相談役になっていたのです。オクターブは夫妻に、コリニエールの別荘にアンドレを招くよう頼みました。
 コリニエールの別荘に到着したロベール達。森番を務めるリゼットの夫シュマシェールが出迎えます。ロベールはシュマシェールが捕まえた密猟者マルソーを気に入り、彼を雇うことにしました。別荘には続々と身分の高い客人が集まって来ます。その中にはアンドレとジュヌビエーブの姿もありました。滞在中狩りを楽しむロベール達。アンドレはクリスチーヌがロベールとばかり一緒にいることが不快でなりません。そのロベールはジュヌビエーブに連れ出され、別れのキスをねだられます。渋々応じたロベールでしたが、その光景をクリスチーヌが目撃してしまいました。クリスチーヌは帰り支度をしているジュヌビエーブの部屋を訪ね、別荘に留まって欲しいと頼みます。彼女はロベールの目が自分から離れるチャンスを狙っているのでした。
 夜、盛大なパーティーが開かれます。クリスチーヌは客人の1人、サン=トーバンと密かに愛を囁き合っていました。ロベールとアンドレはクリスチーヌを探して別荘を歩き回っています。先にクリスチーヌを見つけたアンドレはサン=トーバンに嫉妬し、彼を殴り倒してしまいました。アンドレと2人きりになったクリスチーヌは彼にも愛を囁きます。しかしロベールが現れ、今度はロベールとアンドレの殴り合いが始まってしまいました。クリスチーヌはオクターブを外に連れ出し、もう耐えられないと弱音を吐きます。その頃、使用人の間でも恋愛騒動が起こっていました。リゼットとマルソーの浮気現場をシュマシェールが目撃したのです。リゼットに並々ならぬ執着を持つシュマシェールは、銃を手にマルソーを追いかけ回しました。客人は皆「これも余興か?」と呑気なものです。この騒動で冷静になったロベールは、責任を取らせるためシュマシェールとマルソーを解雇。その後アンドレと和解し、クリスチーヌの幸せのため彼女を託す決意を伝えました。
 スチーヌはリゼットからコートを借り、オクターブと夜の温室に入ります。今度はオクターブに愛を伝え、キスを交わすクリスチーヌ。それをシュマシェールとマルソーが目撃していました。シュマシェールはクリスチーヌをリゼットだと勘違いし、嫉妬に燃えて2人を殺害すると言い出します。宥めるマルソーを連れ、銃を取りに行くシュマシェール。その間に、オクターブは別荘に荷物を取りに戻りました。クリスチーヌとの駆け落ちに舞い上がるオクターブでしたが、彼女を養う財力が無いことをリゼットから指摘され、逃避行を断念します。そしてアンドレに、クリスチーヌが温室で待っていると言い2人分のコートを渡すのでした。
 オクターブのコートを着たアンドレは、意気揚々と温室に駆け寄ります。ところがちょうど戻って来たシュマシェールが、アンドレをオクターブだと勘違いして射殺してしまいました。マルソーが慌ててロベールに事件を報告します。自責の念に駆られたオクターブはひっそりと別荘を去りました。ロベールは真実を伏せ、シュマシェールが密猟者と勘違いしてアンドレを射殺したと客人に説明します。痛ましい事故だと悔やむロベール。しかし客人は「“事故”の新しい定義ですな」と訳知り顔で笑います。彼らが何事もなかったかのようにそれぞれの部屋に戻っていき、この物語も終わりを迎えます。」

 ラストのパーティーのドタバタぶりが魅力的でした。

ジョルジュ・フランジュ監督『顔のない眼』

2023-04-29 01:33:33 | 日記
ジョルジュ・フランジュ監督『顔のない眼』

 ジョルジュ・フランジュ監督の1960年作品『顔のない眼』をDVDで見ました。

 サイト「映画ウォッチ」の「ネタバレあらすじ」に一部加筆修正させていただくと、
「クリスティーヌという娘(エディット・スコブ)はある日交通事故に遭い、その結果顔にやけどをしてしまいます。彼女の顔はひどい姿となってしまいました。それ以来、街で暮らすのをやめ、彼女は森の中にある屋敷に移り住むことになりました。彼女の他に、父と父の助手の女性(アリダ・ヴァリ)も含めた3人で住むのです。
 彼女の父は医師であり、必死になって娘の顔を直そうと考えていました。そのため、父は常識を逸脱した行為を行います。その行為とは若い他の女性の顔の皮膚を自分の娘の顔に移植をするということでした。もちろん完全に違法な行為ですが、彼にとっては娘の顔を治すことが最優先という考えなのです。
 彼は助手を使い、ある若い女を誘拐すると、麻酔で眠らせた後、女性の顔を切り取り、そして娘の顔に移植します。娘は元どおりの美しい顔になりましたが、それもつかの間でなんと娘の顔は数日も経たないうちに剥がれ落ちてしまいます。そして元の顔に戻ってしまいました。そして、誘拐された女性は、顔を包帯で巻かれたまま、2階の窓から飛び降りて死んでしまいます。
 父はそれでも懲りずに新たな女性を誘拐しては娘の顔を直そうと試みていました。それに感づいた娘は、父の行為を嫌うようになります。そして父が助手を使って新たな女性を誘拐してきました。娘は一瞬の隙をついて助手を殺し、その女性を逃します。そして娘は飼っていた獰猛な犬を放ち、父はその犬により噛み殺されてしまいます。娘は顔に仮面をつけ、深い森の中に消えていったのでした。」

 場面展開はほどんとフェイドイン・フェイドアウトでなされていました。

エリア・カザン監督『ピンキー』

2023-04-28 00:00:20 | 日記


 エリア・カザン監督の1949年作品『ピンキー』をDVDで観ました。

 サイト「ウィキペディア」に一部加筆修正させていただくと、
「生まれつき肌が白い黒人女性ピンキーが北部の看護学校を卒業して、祖母の住む南部の故郷に帰ってくる。ピンキーは北部で白人として生活し、白人の医師トーマスと恋に落ちていたが、トーマスはピンキーが黒人であることを知らない。
ピンキーはすぐに北部に戻るつもりだったが、祖母はピンキーに、病気で弱っているお屋敷の女主人ミス・エムの世話をさせる。子どものころからミス・エムに対して反感を抱いていたピンキーであったが、看護を続ける中でピンキーとミス・エムは徐々に打ち解け合って行く。
そんなある日、ミス・エムが財産をピンキーに譲るとの遺言を残して亡くなる。ミス・エムの唯一の親類のいとこ夫婦はそれを不服として、裁判を起こす。これは黒人が白人の遺産を奪う裁判として全米の注目することになるが、裁判でピンキーは勝つ。
 トーマスはピンキーが黒人として世間に知られたことで、カナダに行こうと言うが、ピンキーは、ミス・エムの遺志を尊重して、屋敷を黒人に解放し、黒人のための診療所と看護婦養成所とし、映画は終わる。」

 画面転換はすべてオーヴァーラップとフェイド・アウト、フェイド・インによって行われていました。

林海象監督『夢みるように眠りたい』

2023-04-27 01:10:07 | 日記


 林海象監督・共同製作・脚本の1986年作品『夢みるように眠りたい』をDVDで観ました。

 サイト「ウィキペディア」の「あらすじ」に一部加筆修正させていただくと、
「私立探偵の魚塚(佐野史郎)は、月島桜(深水藤子)という老女から、執事・松之助(吉田義夫)を通して、誘拐された娘、桔梗(佳村萌)を探してほしいという依頼を受ける。浅草の町を調査するうち、次々と仕掛けられた謎を解いていく魚塚。やがてこの事件は、未完に終ったサイレント映画「永遠の謎」のストーリーにそって展開し、魚塚は、娘を探しているのではなく「永遠の謎」のラストシーンを追っていることに気づく。この映画は日本で初めてほんものの女優が主演したものだったが、警視庁の検閲に妨害され、ラストシーンの撮影が出来ず、葬り去られたものだった。魚塚が月島桜の家を訪ねると、失われたラストシーンのためのお膳立てがなされていた。そして魚塚によって誘拐犯は射殺され、無事に桔梗は助け出されるのだった。」

 Mパテー商会・手品師役に大泉滉、あがた木魚、小篠一成、駄菓子屋役に遠藤賢司が出演していました。

ピーター・イエーツ監督『ブリット』

2023-04-26 03:05:38 | 日記


 ピーター・イエーツ監督、ラロ・シフリン音楽の1968年作品『ブリット』をDVDで再見しました。
 サイト「映画ウォッチ」の「ネタバレあらすじ」に一部加筆修正させていただくと、
「舞台はサンフランシスコ。シカゴのシンジケートの金、200万ドルを持ち逃げした男ジョニー・ロス。命を狙われていたロスは上院議員チャルマース(ロバート・ヴォーン)に裁判の証人になることを条件に身の安全を確保してもらっていた。チャルマースからサンフランシスコ警察宛にロスの警護を依頼され、担当に付くことになったのが主人公ブリット刑事(スティーヴ・マックィーン)だった。同僚の刑事に警護を任し、ブリットが非番だった晩、二人の殺し屋がロスを匿っていたホテルを襲う。
 そこで同僚とロスは重傷を負い、同僚の「ロスが自らドアのチェーンを開け不審者を部屋に入れた」という証言から何か裏があると感じ取ったブリットはロスが心肺停止したのを隠し、警護していることを装い殺し屋を逮捕することを決心する。そこで生きていると思われているロスを追う殺し屋からブリットは命を狙われるはめになる。
 サンフランシスコの市街地を舞台に激しいカーチェイスを繰り広げ、ブリットから逃れようとした殺し屋は、逃走に失敗し、車は炎上し、2人の殺し屋は火傷で男女の区別もつかなくなる。ブリットは、改めてチャルマースの行動を不審に思い彼の真意を調べ始める。ロスの奥さんらしき人物の殺害現場から押収されたトランクより新品の洋服、多額の小切手が見つかる。そこで押収された日用品にはレニックという刺繍が‥押収した遺品より、ブリットは自分がロスだと思い護衛していた人物こそレニックであり、レニック夫妻の代わりにトランクから消えていた旅券を使い、本物のロスはローマへ逃げようとしていることを悟る。
 真実は、チャルマースが裁判を確実にするため、偽物のロス、つまりレニックをブリットに護衛させ、本物のロスから目をそむけるようにしていたのだった。すべてを理解したブリットはレニックの遺品を元にロスが乗るであろう飛行機を割り出すが、本物のロスは夜の空港でロンドン行きの飛行機に乗り換え、そこに行き着いたブリットと夜の滑走路で追跡劇を行う。空港のロビーの群衆の中に身をひそめるロス。しかし行き場を失ったロスをブリットは群衆ひしめく飛行場のロビーで仕留めたのだった。
 ラスト。朝早く自宅に戻ったブリットは、妻が裸でベッドにすたすやと寝ているのを確かめると、鏡で自分の顔を見つめ、カメラは最後にブリットの拳銃を捉え、映画は終わる。」

 なんといってもラロ・シフリンの音楽が素晴らしく、『スパイ大作戦』や『ダーティーハリー』の音楽も彼のものであることを初めて知りました。ジャクリーン・・ビセットの美しさ(1973年に彼女はトリュフォーの『アメリカの夜』に出演しているので、この頃はまだ国際的な大スターになる前の、初々しさと成熟した女性の魅力を兼ね備えていた存在だったのだと思います)、そしてもちろんスティーヴ・マックイーンのタフさの魅力も最大限に発揮されていました。伝説的になったカーチェイスと、夜の滑走路における追跡劇は、この映画の後、何度も他の監督にマネされることになるのですが、ラロ・シフリンの素晴らしさに比べると、ピーター・イエーツの演出の“甘さ”が随所に出ていて、あと20分か30分短ければ、よりよい映画になったのではと思いました。ちなみにロバード・デュバルも重要な役(マックイーンに有力な情報を提供するタクシーの運転手役)で出ていたことを書き記しておきます。あとついでついでに書いておくと、YouTubeでラロ・シフリンをググっていたら、「ラロ・シフリン/ジャズ・ミーツ・ザ・シンフォニー(1994)」という素晴らしい曲を見つけてしまいました。