三羽省吾さんの「イレギュラー」を読みました。
暴風雨による山崩れのため、壊滅状態に陥った村の人々が、町の仮説住宅で住むようになります。その町の高校の野球部は、選抜でベスト4まで進んだ強豪校で、率いる監督は若く、一時低迷していた高校に赴任後、次々に悪癖を追放し、新しい方法を取り入れて、かつての高校野球名門校を復活させたのです。一方、仮説住宅に住む村にも高校があり野球部もありましたが、練習するグランドがなく困っています。そこで村の高校の野球監督に声を掛けてきたのが、かつては村の監督の教え子だった町の監督で、町の高校のグラウンドを一緒に使って、合同練習をすることになります。村の高校のエースは球は滅法早く、町の高校の野球部員に勝負を挑みますが、完璧に打ち込まれます。そして、単なる早い球でなく、球威のある早い球を投げる練習が始まって行きます‥‥。
高校野球の話が中心で、球を投げる動作の描写などは、一読の価値があります。個性ある村の人々、村の高校のエースの屈折したキャラクターなども楽しめ、次はどうなるのだろうか、とどきどきはらはらしながら、読めました。
そしてラストも感動的で、「野球っていいなあ」「スポーツっていいなあ」と思えるようなラストでした。
三羽省吾さんは「厭世フレーバー」も素晴らしいと思いましたが、この「イレギュラー」もそれに劣らない素晴らしい作品だと思いました。まだ読んだことのない方、ぜひ読んでみてください。損はしません!
暴風雨による山崩れのため、壊滅状態に陥った村の人々が、町の仮説住宅で住むようになります。その町の高校の野球部は、選抜でベスト4まで進んだ強豪校で、率いる監督は若く、一時低迷していた高校に赴任後、次々に悪癖を追放し、新しい方法を取り入れて、かつての高校野球名門校を復活させたのです。一方、仮説住宅に住む村にも高校があり野球部もありましたが、練習するグランドがなく困っています。そこで村の高校の野球監督に声を掛けてきたのが、かつては村の監督の教え子だった町の監督で、町の高校のグラウンドを一緒に使って、合同練習をすることになります。村の高校のエースは球は滅法早く、町の高校の野球部員に勝負を挑みますが、完璧に打ち込まれます。そして、単なる早い球でなく、球威のある早い球を投げる練習が始まって行きます‥‥。
高校野球の話が中心で、球を投げる動作の描写などは、一読の価値があります。個性ある村の人々、村の高校のエースの屈折したキャラクターなども楽しめ、次はどうなるのだろうか、とどきどきはらはらしながら、読めました。
そしてラストも感動的で、「野球っていいなあ」「スポーツっていいなあ」と思えるようなラストでした。
三羽省吾さんは「厭世フレーバー」も素晴らしいと思いましたが、この「イレギュラー」もそれに劣らない素晴らしい作品だと思いました。まだ読んだことのない方、ぜひ読んでみてください。損はしません!