我が街の二番目に古いスーパーが秋に閉店すると告知があった。
その辺は再開発すると聞いていたので一旦閉じるのは知っていたが、完全に閉店するとは。
店舗が大きいのでファミリー層の家族が多く、一かごの分量が多いからレジ待ちの時間が長くなる。
そのため我が家はあまり行かなくなってしまったのだが、それでも一番近いスーパーなのだ。
思い起こせば専業主婦であった母が初めてパートで働いたのもそのスーパーであった。
自分が小学生の頃から大人になってもまだそこで働いていたはずだ。
つまり自分を経済面で支えてくれたのがあのスーパーだったのだ。
母の友人関係もそこでのものが多い。
疎遠にはなったがこんなに我が家の生活に密着していたのだった。
ただでさえどんどんとタワーマンションが建ち、住民が増え、同時に車も増えて
歩くのも大変な街になってしまった。
こうやってどんどんと再開発が進んで、今以上に見知らぬ街になって行くのだろう。
故郷がなくなるというのはこういうことなのかーと。
田舎じゃなくてもこういうことは有り得るのだよ。