ピアノの先生の生活

ピアノ講師、ブライダル奏者としての日常と
その都度のはまりものへの情熱を綴るくだらな雑記

The King of Pirates

2013-03-07 00:02:37 | 趣味
電車の中で久しぶりにコミックスを読んでいる大人を多数発見。
「ONE PIECE」の新刊が出たばかりだからねえ。
で、もちろん自分も読んだ。そして驚いた。

例えば戦争とか民族紛争。
なんとかしたくとも、それによって利益を得ている大きな団体、それこそ国家レベルの
大きな権力には抗えないじゃない?
だから見て見ぬ振りをしているのが庶民の現状。

「ONE PIECE」の新刊では対峙する悪がそんな「巨悪」だった。
人間を改造し兵器にする薬、その兵力によって富を得る者とその後ろ盾で仲介して暴利をむさぼる者。
現実世界でどうにもならない上になんとなくメディアに載せるのもタブー化されている「巨悪」を
こんな人気マンガで相手にするとはビックリなのだ。
作者はすでに日本で有数の稼ぎ手であることから、権力側でもおかしくない立場。
いや何もそんな危険を冒さなくても、ぬるい悪相手に物語を紡いで行ったって
どこからも文句は出ないところまで上り詰めているのにあえての責めの姿勢。
驚いたのと同時に尊敬した。
既刊ですでにストーリーの素晴らしさによって感動の涙を流した巻も何冊かある。
それだけでなく哲学的なことや社会的な問題提起を小難しくなく話しに盛り込み、
何より「マンガを描くのが好きでたまらない」と感じさせるのってすごいことだと思う。
もちろんそんなことわからなくても、話だけで子供でさえ十分楽しめるようになっているし。
小説なんかも含めても今日本で最高のストーリーテラーだ。

そこまで深読みするのってプロレス者だから?
かもね。
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