ピアノの先生の生活

ピアノ講師、ブライダル奏者としての日常と
その都度のはまりものへの情熱を綴るくだらな雑記

Un sueño

2011-01-22 01:23:32 | プロレス
今、メキシコCMLLの年に四度のビッグマッチの昨年末に行われた大会を観た。
いやー、おもしろかった。なんか気分が上がったよ。
マスカラ・コントラ・マスカラ(負けた方が覆面を脱ぐ)あり、カベジュラ・コントラ・カベジュラ(負けた方が
髪を切られる)あり、悪徳レフェリー追放劇までありでお腹一杯だ。
何が良いってお客さんである。
悪徳レフェリーに立ち上がって怒る超美人OLとか、飛び技が来そうだと判断するとものすごい速度でどこかに逃げる
リングサイド最前列のお客さんたちとか、もう客も濃いんだわ。
ルチャはなぜか応援に鳴り物が入っていて、それは太鼓とかラッパのような音がするものなのだが、
今回は救急サイレンみたいなのも加わっていて、またこれがどんなタイミングを狙って鳴らしているのか
皆目わからない変なタイミングで鳴ったりするのがなんとも良い。
そんな鳴り物席も映ったのだが、ラッパだと思っていたのは自転車の空気入れのようなフイゴ状の楽器のようだった。
それを押しながら、または太鼓を叩きながら上目遣いでリング上を注視している様が映し出されたのを観たら
試合が佳境に入ると鳴り物が静まる意味がよくわかった。
じっくり観戦しちゃうのね、彼らも。楽器鳴らすの忘れちゃうくらい。それほど熱狂していた。
で、セミファィナルにルード軍の方で我が敬愛するネグロ・カサスが実弟のフェリーノと出場されていたのだが
相手にテレビで大人気だが実力はイマイチらしいラティーノという選手というのがいたの。
その試合でもカサス兄弟は本当にいい仕事をしていて、それは一言で言えば「渋い」というものだったのだけど、
浮かれてばかりと思われがちなアリナメヒコのお客さんはよくわかっていて、ルードであるのにも関わらず
カサス兄弟を応援していたのがすごい。
カベジュラ戦後、あっという間に床屋がリングに入ってきてバリカンでガンガン髪を切っちゃうのも笑えるし
相変わらずの腰クネクネ美女軍団のショートパンツが、もう半ズボンとはいえない形にカットされていて
こんなところが進化するのはさすがメヒコと呆れたり。
またそのお客は女子供がやたら多いのにお姉ちゃん達が毎回衣装を着替えるほどに支持されているのは
なぜかと不思議な気持ちになったり。

明日から新日の後楽園大会にCMLLから9人ものトップどころが来日するのだが、こんな私は観に行かないのだ。
だってお客が違うもの。日本のお客はやたら生真面目に観ちゃうから選手も力入れ過ぎて頑張っちゃうのだ。
やっぱりどこか抜けた感じで大騒ぎしつつちゃんと観ているっつーメヒコのお客さんの中でこそのルチャな気がする。
やっぱり行きたいよ、アレナメヒコのビックマッチ…。