海外のニュースより

政治・経済・社会の情勢について書かれた海外の新聞や雑誌の記事を選んで翻訳しています。

「胡錦涛主席、G8サミットを欠席」と題する『ヴェルト・オンライン』の記事。

2009年07月08日 | 中国の政治・経済・社会
イタリアの通信社「アンサ」が、水曜日早朝報道したところでは、胡錦涛主席はイタリア旅行を中止し、中国に帰国した。主要な産業国にロシアを加えた今年のサミットは、水曜日、イタリアの都市ラキラで始まる。
「新彊ウイグル自治区の騒擾の悪化のために、胡錦涛主席は、中国への帰還を優先し、G8に出席しないことに決めた」とローマ駐在の中国大使館のタン・ヘン顧問は「アンサ」に述べた。
トスカナ地方のピサに滞在中の胡錦涛主席は、直ちに北京へ帰った。アンサ通信社が中国外交筋から聞いたところでは、中国代表団は、サミットの仕事に参加する予定だ。
公式の発表では、日曜日の暴動で、156名が死亡、数千人が負傷した。国営の新華社通信によると、警察は1,400人以上を逮捕した。アンゲラ・メルケル連邦首相は、サミットの間に胡錦涛主席と暴動について話す予定だった。
日曜日の流血の衝突の際、150名以上が殺され、約800名が負傷した。亡命ウイグル人組織は、800人が死んだと述べている。警察はこれまでに、1,400人の容疑者を逮捕した。国営の新華社通信によると、日曜日以来、騒擾を防ぐために、数万人の警察官と兵士が自治区に投入された。
欧州連合は、中国政府と暴動の参加者に自制と平和的な紛争解決をするように警告した。ストックホルムで出されたスエーデンの議会議長の声明では、欧州連合は、「深刻に憂慮している」と述べ、殺された人々に対して哀悼の念を捧げると述べた。
中国外務省の秦剛報道官は、ウルムチの暴動を「たちの悪い殺人・放火・略奪である」と述べた。「暴力行為は、外国から唆されたものであり、国内の犯罪者によって実行された」と記者会見で述べた。
日曜日の最初の抗議では、6月に二人のウイグル人工場労働者の死因の解明が要求された。イスラム教徒の家族が二人の中国人少女を強姦したという噂が広まった後、ウイグル人達は中国南部のシャオガンにある玩具工場で中国人に攻撃された。
チベット人やウイグル人のような少数民族は、人口の90%を占める漢族系中国人によって差別されていると感じている。特に、彼らは北京の中央政府による政治的文化的抑圧について不満を述べている。
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