海外のニュースより

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「覚醒運動の指導者、イラクで逮捕される」と題する『ロサンジェルス・タイムズ』の記事。

2009年12月06日 | イラク問題
 殺人容疑での逮捕を免れようとしてきたスンニー派の半軍事組織指導者は、イラク国軍によって収監されたと権威筋は月曜日に語った。
 ムスタファ・カマル・シビーブ陸軍准将は、先週、2007年にバグダッドのドラの近隣で殺された「イラク・アルカイダ」グループの5人の死との関連で拘置された。その事件では、シビーブは「覚醒」という呼び名で知られた半軍事組織を指揮していた。
シビーブの軍隊はその年、ドラとジャブールにいたアルカイダを掃討する際に、鍵となる役割を演じた。それまで、テロリストたちは、この集落から、数十台の自爆自動車を繰り出して、首都バグダッドを攻撃していた。
 木曜日に、イラク内務省のエリート集団がこれまで彼の逮捕を妨げてきた駐留米軍や国軍の知らない間に、シビーブを逮捕した。
 米軍は、シビーブに弁護士を雇い、法廷内でこの殺人事件について争うように忠告すると同時に、彼が収監されないように働きかけてきた。彼らはシビーブが逮捕されるか国外に逃亡すると、「イラク・アルカイダ」がその隙間を埋めることを心配している。
 シビーブは、彼のグループが国内に秩序を再建するのを助ける役割を演じたのに、「覚醒運動」の指導者を法廷での追求から守るのに失敗したと軍事筋を非難した。
米国官憲は、「覚醒運動」の兵士を国家治安部隊や他の仕事に組み込むというイラク政府の約束を指摘している。しかし、シビーブと他の人々は、この約束に慰めを見出さなかった。その代わりに、彼らは彼らの仲間の覚醒運動の指導者の継続的な収監を見た。「イラク・アルカイダ」と戦うために反政府勢力を離脱した多くの人たちは、自分たちが免責されていると信じていた。
 『ロサンジェルス・タイムズ』とのインタービューで、シビーブは、自分の無罪を主張し、法廷で殺人容疑と争うと宣言した。その間、彼は議会筋に働きかけた。
 スンニー派の議員であるオマール・アブドル・サッタルや他の議員たちは、シビーブの逮捕を非難した。「『覚醒運動』の指導者を標的にしたこの動きは、イラクにおける政治的治安的状況に非常に否定的な影響を及ぼすだろう」とサッタルは述べた。
[訳者のコメント]スンニー派の武装集団に対する恐怖がシーア派政府の中にあるのでしょうか?第二のサダム・フセインの出現を避けようとしているのでしょうか?
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