あんだーせぶん

まゆ子「……異常気象なんじゃないの? 太陽が増えてるとか」
ニア  「その発想が異常だと思うよ」

さよなら破壊王

2005-07-15 01:02:56 | Diary_7
「闘魂伝承」橋本真也が亡くなった。このレスラー、特別にファンってわけでも無かったんだけど、俺が一番プロレス(新日)にはまっていた時期に新日で活躍していたからなんだか寂しい気がする。終わってみれば「世紀の凡戦」だったけど、引退をかけた対小川戦では日陰者に落ちぶれたプロレス中継をゴールデンで放送させるなんてでかい事もあった。しかし散り散りになった「闘魂三銃士」が再び終結するかも、なんて話が出ていた矢先の事だから残念だよ。

思い返せば、高校時代、土曜日深夜の暇な時間になんとなくつけたテレビで「ワールドプロレスリング」がやっていたのがきっかけだった。最初のころはプロレスの持つ芋くさい感じを半ば嘲笑ぎみに見ていた。馬鹿でも分かるストーリー、時代錯誤な「漢道」、洗練さの欠片もない興行がダサく見えてね。でも見ているうちになんだか面白くなってきて、気がつけばすっかりプロレスファンになっていた。本来は暇な時間の深夜が待ち遠しかったのを覚えている。

このプロレス、大げさに言えば、俺の「考え方」を変えるきっかけのひとつになったと思う。中学までの俺はメディア迎合型人間で、テレビを中心としたメディアの教えこそが正解である。メディアが良いと言えば良いし、悪いといえば悪い。そんな考えだった。しかしこのプロレスとその前番組(時間帯的に)であるCDTVの下位ランクを見ているうちに、「あんまり世間が注目していないものにも良いものってあるな」って考えを持つようになったわけですよ。

無論、CDTVもプロレスもテレビ放送しているし、とてもマイナーとは言いがたい存在ではあるのだけれど、当時の俺にはマイナーに写ったし、いわゆる「発掘」の喜びを教えてくれた点で反メジャーにも注目してみるっていう方法論を学ぶことができた。で、この方法論が俺のメディアリテラシー教育の入門になったんだなと大学に入ってから考えるようになったわけだ。

まぁ脈略無く書いたけど、要するに「さよなら破壊王」ってことが言いたかった。