あんだーせぶん

まゆ子「……異常気象なんじゃないの? 太陽が増えてるとか」
ニア  「その発想が異常だと思うよ」

バンコクの日本事情

2015-05-07 22:24:17 | 旅行
タイは日系企業が多数進出していることで有名だが、
実際に見てみると想像以上に「日本」だった。

およそ日本にあるもので、タイで手に入らない物はないんじゃないかというぐらい。
それもタイに合わせてローカライズしているのではなく、まんま直輸入といった具合なので、
日本がそのまま移植されてきたかのようだった。


デパート食品売り場の陳列の一部。
これを見てバンコクで撮った写真と気付ける人はいないと思う。


同じくアイスコーナー。
これもまぎれもなくバンコクで撮った写真。


お酒コーナーで見かけたまさかのオリオンビール。
オリオンビールまで取り揃えている徹底ぶりには驚いた。本当に何でもあるんだな。
輸入品という事で、関税関係と思われる印紙が貼ってある。


地味ながら点字ブロックも日本式。
ただしこれはバンコクの道路事情と道路の利用状況を見た限り役に立つとは思えないけどな。


バンコクを走る鉄道(BTS)にもSuica的なプリペイドカードがあるのだが、
それの案内ポスターがドラえもん。

一事が万事こんな感じで、日本の息のかかっていない物を探す方が難しいんじゃないのってぐらい
街中いたるところに「日本」が浸透していた。
テレビなんかも日本の放送を見ようと思えば観れるらしい。

悪い言い方をすれば、タイは日本の植民地状態。
あるいは日本租界。

こんなに侵食してよいものなのだろうかと、少し怖くなってしまうぐらい。
タイ人はこの事態をどう思っているのだろうか…。

ちなみに日本人歓楽街のタニヤにはおもしろな店も。


吉野家ではない。かなり繁盛している。地元じゃ有名らしい。
「うしのや」では似過ぎるから「ぎゅうのや」って読み方にしたのかしら。

他に「ゴーゴーカレー」ならぬ「ゴールドカレー」や、「小僧寿司」ではなく「小象寿司」なんかも見かけた。
ゴールドカレーも小象寿司も名前こそ怒られそうだけど、真っ当な商売をしているらしく、
なかなかの盛況ぶり。

実際これらの店がいつからやっているのかは分からないけど、
こういう大らかさにちょっとほっとした。

バンコクの食事

2015-05-07 00:29:41 | 旅行
バンコクでの食事。

「バンコクの食事は安い」
これは正しくもあり、間違いでもある気がする。

先進国と途上国の両面を持つ国ならではの事情があるように思う。
タイのローカルフードはたしかに安い。


これ全部合わせても80バーツ(約300円)ぐらい。安い!
日本で同じもの食ったら1500円ぐらいするんじゃね?


マンゴーとココナッツミルク風味のもち米添え。
これ超美味かった。この大きさのマンゴーを日本で食べようと思ったらいくらぐらいするんだろ…。
ちなみにこれは35バーツ(約130円)。

これらはタイのデパートのフードコートで食べた価格だから、これでも高いぐらい。
屋台で食えばさらに安い。

一方で日本や欧米諸国のチェーン店。スタバやらマックやら吉野家やらやよい軒やら~
ありとあらゆる飲食チェーンがバンコクに出店しているのだが、これは日本と同じ価格でやっている。
今は円安が進んでいるから、むしろ少し高いぐらい。
バンコクでは日本と同じ価格でも十分商売できるわけだ。

結果、ローカルフードとの比較で、チェーン店が異様に高く感じる。5-10倍ぐらい価格差がある。

一食30バーツぐらいで腹いっぱいになるのに、マック行ったら200バーツ。
マッサージ屋で1時間たっぷりマッサージしてもらって300バーツなのに、
大戸屋のサバ定食が300バーツ。
ぼったくりにもほどがある(とタイでは感じてしまう)。

もちろんタイにも高級店は存在する。
高級と言っても日本で同じもの食べたらもっと高いんだろうけど。


ソンブーンシーフードレストラン。
小泉首相が訪れた店としても有名。


名物プーパッポンカレー(ワタリガニと卵のカレー炒め)
通常はカニの殻ごと出てくるのだが、これは殻をとってもらったバージョン。
これは本当に美味かった。


クンパオ(手長エビのグリル)
日本ではあまり見かけないエビ。大きくて食い応えも満点。もちろん超美味。
個人的にエビが好物なので、タイに行ったら絶対に食おうと思っていた。それだけに感慨もひとしお。
タイのエビはマジで美味い。エビで鯛を釣るならぬ、タイでエビを食うだな。

マストで挑戦しようと思っていたものがもう一つ

タイのレッドブル。
タイで売られているレッドブルは成分的に世界最強らしい。
逆に薬事法だかの関係で日本版レッドブルは世界最弱だそうだ。
ぶっちゃけ飲んでも違いは分からなかったが、土産話ネタとして。

旅において食は大きな楽しみ。
合うもの合わないものあるけど、タイ料理は美味しかったです。

バンコクの感想2

2015-05-07 00:24:16 | 旅行
バンコクの人達。

バンコクは先進国と途上国が混じり合った街。
そこで生活する人々も同様だったりする。

一般的には富裕層と貧困層は生活圏も隔離されるものなんだろうけど、
バンコクはその継ぎ目があいまい。同じ場所で生活している。
同じ場所にいるものだからそのコントラストは強烈。
世界最凶と言われるタイの所得格差は伊達ではない。

ただ、富裕/中間層と貧困層の割合が一方に偏っていないので、
あまり悲壮感を感じないというのが、また何ともタイらしい。
感覚的には半分半分ぐらい。どっちの階層の人がいても浮かないと言いますか…。

例えば身なりのピシッとした人がスラム街みたいな場所にいたら明らかに異質に映るだろうし、
逆のパターンでも、やっぱり異物感が出るだろうけど、
バンコクにはそういう人が大勢いるので、違和感なく普通の光景として見れてしまう。

そうは言っても、やはり厳然とした境界線もあったりする。
簡単に分けるなら「冷房の効いた施設」と「そうではない施設」。
冷房付きの施設には大体ガードマンが立っている。
空港とかで見かけるような金属探知機なんかも設置されていて、ものものしい。


バンコク市内を走る電車の駅入口。当然ガードマンもいる。
駅構内には「先進国人たるタイ国民と外国人」しかいない。流行りな服を着こなし、スマホをちくちく弄りながら電車を待つ。
日本のそれと全く同じ。


電車を利用できるのは富裕/中間層、外国人だけ。


逆にバスは「発展途上国人たるタイ国民」が乗っている雰囲気。
ただしバスも2種類走っていて、エアコンの効いた高級バスと、写真のようなボロッとしたバスがある。
運賃も異なっている。


タクシーも普通のタクシーと、名物トゥクトゥクが並んで走っている。
ただし乗車運賃は同じだった(俺がぼられただけ?)。
普通タクシーと競争して、トゥクトゥクが商売として生き残っているというのはちょっとした謎。
観光的な意味合いもあるんだろうけど…。

そもそも貧民街すらほとんどない日本では見ることのない世界。