あんだーせぶん

まゆ子「……異常気象なんじゃないの? 太陽が増えてるとか」
ニア  「その発想が異常だと思うよ」

秋田書店Love

2005-01-21 00:07:01 | Diary_7
バキに代表されるようなひたすらにマッシブな連載が並んでいたのはいまや昔。現在のチャンピオンはまさにカオス。伝統的なマッスルマンガからオタク向けマンガまでまさに色とりどり。もはや闇鍋状態で良く分からなくなっている。しかしながら侮れない連載が多くて実は今一番面白いマンガ誌なのではないだろうか。そう、
「アクメツ」だってチャンピオン
「バキ」だってチャンピオン
「舞-HiME」だってチャンピオン

チャンピオンには伝説の作品がある。神が書いた傑作、「ブラック・ジャック」。今、それがリバイバルとして誌面に掲載されている。それだけなら他の雑誌でもありがちなのだが、そこはチャンピオン、ただでは終わらせない。そこに投入した作家が凄すぎる。

こともあろうに内臓とキチガイを書かせたら右に出るものはいない作家、山本賢治を起用。「カオシックルーン」という絶対に売れそうにない間違ったカードバトルマンガでお馴染みだ。ちなみに俺はカオシックルーンはけっこう好きだった。もともとはエロマンガ畑の人。

そして今回の読みきりではエイケンの松山せいじ。俺が覚えている限りじゃ、チャンピオンに萌えを持ち込んだ初期の作家だったと思う。エイケンでの「うどん踏み」は一世風靡したなぁ。個人的にはエイケンは好きにはなれなかったけど。

こんな元エロマンガ家とバリバリの萌えマンガ家がブラック・ジャックを書いたらただでは済まないと誰もが思うはず。そしてやっぱりただでは済まなかった。

参考資料:
山本賢治版ブラック・ジャック
山本賢治版ブラック・ジャックその2
松山せいじ版ブラック・ジャック

神の作品を萌えマンガにしちまった。チャンピオンってスゴイね。三大誌が非常につまらない現在、希望の星は君しかいないよ。