旅人ひとりー大阪大学探検部一期生のたわごとー

とこしえの精神(こころ)を求めて、さまよ(彷徨)う旅人ひとり。やすらぎを追い続け、やがてかなわぬ果てしなき夢と知るのみ。

トモコ ユメドリキララシジミ、フィリピン・ミンダナオ島アポ山

2008-04-06 | 
Deramas 属は稀種が多く、本種も産地は限られていて、レイテ島からの記録があるようだが、確認出来ておらず、確実に分布するのは、ミンダナオ島にあるフィリピン最高峰のアポ山(3144m)のみである。

本種♂の前翅・翅表第4、5、6室には必ず青緑斑があらわれ、前に紹介した トシコ ユメドリキララシジミに見られるような変異はない。

シジミチョウというと飛翔力の弱そうな感じを受けるが、本種は結構風の強い時にも山風に乗って(利用して)飛んでいる。写真の個体も僕の持つ捕虫網のふくらみを見れば一目瞭然の風の強い日に突然あらわれて、葉上に静止したものである。

僕はこのいたずらっこの如き新種のシジミチョウに、僕のような、蝶を追いかけてどこへ行くかも知れない男に思い切って人生を託した妻、緒子(ともこ)の勇気 ! に敬意を表して     Deramas tomokoae H. Hayashi トモコ ユメドリキララシジミと名付けた。
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