コモド島地域は世界自然遺産に指定され、一切の採集行為は禁止されているので、捕虫網はもちろん持っていかなかった。コモド島でオオトカゲを探して歩きながら、蝶にお目にかかれることを多少は期待していたが、ご覧のとうりのサバナ気候に加えて、乾季の真っ最中ということで蝶相はきわめて貧弱であった。
小さな島とはいえ大阪市の面積(222㎢)より広い280㎢もあるので、もちろん全島を歩けるわけはなく、レンジャー同行のごく限られた山道での見聞にすぎないが、アゲハチョウやタテハチョウなどの大型の蝶影にはついぞお目にかかることはなかった。数種の小型の蝶の飛翔に気が付いてカメラのレンズを向けて見るのだが、近くに止まることはなく、急ぎ足で飛び去ってしまう。レンジャーから離れて勝手な方角へ行くことは禁止されているので、深追い出来ず、結局撮影出来たのは上掲のシロチョウ科の普通種、それさえなかなかとまってくれず、飛翔中(右)と一瞬小さな花に止まった(左)のをあわててシャッターを押したピントのあっていない2枚の画像だけという体たらくに終わった。
しかし、コモドオオトカゲの映像は珍しくないが、コモド島の蝶の生態写真はちょっと無いだろうと思われるので、不満足な映像ではあるが、紹介しておく価値があると思う。
前翅長22~3mmというごく小さなシロチョウである クロテンシロチョウ(Leptosia nina Fabricius)はLeptosia属の東洋区における代表種で、西はインドから大スンダ列島、チモール、台湾にいたる東洋区全域に広く分布し(わが国には分布しない)、12の亜種に分けられている。原名亜種はインドより記載されたもので、コモドの本種はロンボク島からフローレス島に分布する亜種fumigata Fruhstorfer に属するので、正確には上掲の画像中に記されている学名となる。
小さな島とはいえ大阪市の面積(222㎢)より広い280㎢もあるので、もちろん全島を歩けるわけはなく、レンジャー同行のごく限られた山道での見聞にすぎないが、アゲハチョウやタテハチョウなどの大型の蝶影にはついぞお目にかかることはなかった。数種の小型の蝶の飛翔に気が付いてカメラのレンズを向けて見るのだが、近くに止まることはなく、急ぎ足で飛び去ってしまう。レンジャーから離れて勝手な方角へ行くことは禁止されているので、深追い出来ず、結局撮影出来たのは上掲のシロチョウ科の普通種、それさえなかなかとまってくれず、飛翔中(右)と一瞬小さな花に止まった(左)のをあわててシャッターを押したピントのあっていない2枚の画像だけという体たらくに終わった。
しかし、コモドオオトカゲの映像は珍しくないが、コモド島の蝶の生態写真はちょっと無いだろうと思われるので、不満足な映像ではあるが、紹介しておく価値があると思う。
前翅長22~3mmというごく小さなシロチョウである クロテンシロチョウ(Leptosia nina Fabricius)はLeptosia属の東洋区における代表種で、西はインドから大スンダ列島、チモール、台湾にいたる東洋区全域に広く分布し(わが国には分布しない)、12の亜種に分けられている。原名亜種はインドより記載されたもので、コモドの本種はロンボク島からフローレス島に分布する亜種