旅人ひとりー大阪大学探検部一期生のたわごとー

とこしえの精神(こころ)を求めて、さまよ(彷徨)う旅人ひとり。やすらぎを追い続け、やがてかなわぬ果てしなき夢と知るのみ。

コモドオオトカゲ 4、 オトナ(大人)オオトカゲとコドモ(子供)オオトカゲ

2009-10-10 | 探検
コモドオオトカゲはコモド島周辺の島々に約2500頭が生息している。最大の個体では体長3.16m、体重は130kgにもなり、世界にいる約3400種のトカゲの中で最も大きくなる。

変温動物なので、気温が高くなる日中は動きが鈍くなり、日陰などでゴロゴロしているが、気温の低い朝夕は彼らの食事時間でエサを探して活動する。エサは野生の鹿、水牛、豚、馬などである。獲物が近付くのをじっと待ち、近くまで来たところを素早く飛びついて噛みつくという。おとなしくしているから大丈夫だと油断してはならない所以である。

産卵期は僕の訪れた8~9月で、卵の孵化には6ヵ月を要し、初めの3ヵ月ぐらいはメスが見守るが、後はほったらかしだという。オオトカゲを探して島内を歩いていた時に卵をいているメスに出会ったことがある。無事卵からかえった子供は木の上で2~3年を過ごす。これは外敵から身を守るためで、特に大人のオオトカゲに共食いされないようにだという。

従って子供のオオトカゲにお目にかかることはむずかしいのだが、幸運なことに、地上をすばしこく走る子供オオトカゲに出会って写真に撮ることが出来た。おまけに赤い舌まで出してくれている。体長は7~80cmで、レンジャーによると1才ぐらいだろうという。体型はスマートで体表には大人には見られない模様があり、画像を比較してみると、当たり前だが、いかにも新鮮で、初々しい。

画像、「上」の大人のオオトカゲもサービスに舌をちょっとだけだが、見せてくれている。残念ながら瞬間的だったので写真には撮れなかったが、赤い舌は数十センチも伸び、その上、ヘビと同様に、先が二つに割れていてなかなか見ごたえのあるものであった。

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