白鷺だより

50年近く過ごした演劇界の思い出話をお聞かせします
     吉村正人

白鷺だより(198)イギリス日記 七日目・八日目

2017-02-01 09:53:36 | 日記
イギリス日記  七日目 八日目

浅田次郎の書いたものによると
「どういうわけか私がロンドンに到着する日はいつも雨である からりと晴れたロンドンは記憶にない いくら「霧のロンドン」と言っても陽の射さぬはずはないのだから おそらく私がイメージの中でロンドンの風景を定めてしまっているのであろう パリには青空が良く似合うが やはりロンドンには暗鬱な驟雨がふさわしい 主として白い石材を用いたパリの街は雨に濡れるといかにもしおれてしまう しかし建物も道路も黒い煤にまみれたロンドンは むしろ濡れ羽色に艶を増す この暗き重さを鬱陶しく思うか あるいは落ち着いた居心地の良さを感じるかは人それぞれだろうが 要するに漱石は前者の典型だったのだろう」ということだが我々は残念にも暗鬱な驟雨にも霧にも出会うことがなかった
毎朝の0度の寒さと朝霜は陽が昇るにつれ済んだ空気の青空ばかりとなり わずかに出会ったのは21日の朝コッツウォルズに向かうバスの中で霧を見たのと23日霧のロンドンをバスの中から垣間見たのと22日のリバプールでのにわか雨に出会ったことだ これだけでもイギリス旅行らしさ体験したことになるのである

1月24日

14;30の ホテル出発時間まで自由行動
頑張って地下鉄に乗ってストラトフォードシテイに行く
ここはヨーロッパ最大のショッピングモールでオリンピック開催中に建てられた
この前にはクイーンエリザベス・オリンピックパークがあり大阪の万博公園のようである
このショッピングモール とにかく並大抵の店舗数なんかじゃなく一日では回り切れない数である
大阪が夢州に作ろうとしているIRなるものは こんなものだろうか
 
我々は今回は上の階(三階)にあるVUEという日本でいうシネコンに向かう
その横にはアスパースASPERSというカジノがあったがここは撮影禁止であった
さて誰も人がいないシネコンなんて想像出来るだろうか 切符は全て機械が販売していて
嬉しいことに日本風に老人割引もあった これはどうして識別するのだろうか 入り口の黒人の女の子も何もいわないし・・・さて見た映画はアカデミー賞最有力の「LALAランド」である 何度もオーデションを落ちまくる女優の卵と世の中を斜にしか見られないミュージシャンの恋 ラストがうまいと思わせる

さて帰りも地下鉄で帰り集合時間ギリギリ
ヒュースロー空港まで行くにはロンドン市内を通過しなければならない
着いた時と同じように車椅子を用意してくれていた
今回は黒人の子供連れと一緒に行動 彼女が出国審査で手間取っているのを待っていたのでラウンジを使用する時間が少なかった
ラウンジはUNITEDと共同で使えて広くて綺麗だった
飛行機ではひたすら映画鑑賞
テム・バートンの新作「ミスヘレグレンと奇妙な子供たち」
「ブリジット・ジョーンズの日記 ダメな私の最後のモテ期」 (なんてヒドイ副題)
「追憶の森」 富士樹海に死を求めて日本に来た男と出会った男渡辺謙
「あん」 樹木希林の遺言というべき作品


19:00 ロンドン発 映画 夕食 機内食 朝食 機内食

羽田空港着 日本時間15・30分

1月25日
18:00 羽田発
19:10 伊丹着

無事到着
以上長らくのお付き合いありがとうございました

今回の旅の総括は別の機会に・・・・・

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