休日だった雅太は、人生の記念にと一人、花見に行くことにした。尾道に移住し、6年になろうというのに、千光寺には引っ越した当初以来、ロープウエイには一度の乗ったことが無かった。往復500円払った雅太は携帯電話のカメラで写しながら、一直線に山に運ばれた。前回のごとく、山登りする必要がないので時間と労力が省かれた。山頂では、平日にも関わらず、カメラやアイスを手にした観光客が桜を堪能していた。
雅太は山頂から瀬戸の風景をぼんやりと眺めた。
はや4月である。光陰矢の如し。すぐ前まで、雪が降っていた気がした。一ヶ月半前の話、それは2月16日での関東だった。雅太は、暖かさを打ち消すような写真を、これも記念としてアップすることにした。このブログ全体が、雅太の人生の記念物と化して行くのを感じたのであった。
雅太は山頂から瀬戸の風景をぼんやりと眺めた。
はや4月である。光陰矢の如し。すぐ前まで、雪が降っていた気がした。一ヶ月半前の話、それは2月16日での関東だった。雅太は、暖かさを打ち消すような写真を、これも記念としてアップすることにした。このブログ全体が、雅太の人生の記念物と化して行くのを感じたのであった。