インディオ通信

古代アメリカの共感した者の備忘録8年。

人間同士の壁

2009-07-09 20:59:36 | 聖なる木を創る、地域通貨
 戦争をすれば、バラバラな集団はまとまるという。戦前の日本も正にそうで、「ともに闘う共同体である」という意識が作られるからだろう。きっとサッカーやら野球の応援もその一種で、争いに熱中することで、団結し、狂わせられるのだろう。それで何かしら人間のストレスが解消されるのかもしれない。

 地元の広島カープを応援したし、福岡に縁があったのでダイエー・ホークスも応援した。今は冷めていて、さほど心が揺るがない。カープの応援に熱中して一体何の得になるのだ?と現実的になったのかもしれない。

 プロ球団の地元のチームを応援して、地元の経済を盛り上げよう(そのおこぼれを頂戴しよう)というのは、昨日考えた「大きな箱」を作ろうという運動なのかもしれない。「阪神が勝ったら酒がタダ!」というのは、合理的経済人のやる行為ではない。しかしその狂気によって、人間関係が太いものに結ばれるかもしれない。

 自分の所さえ儲かれば良い、自分の仕事に集中して後は知らん、それが合理的精神である。価値観がバラバラの自由な世の中は、人間同士が壁を作っている社会であるといえる。

 本当は、そんなに変らない、同じ人間、同じ生き物であるのに、形式やら立場やら所有物に執着し、細かい差別やら種類にこだわり、「君と私は趣味が違う」「価値観が違う」とか相違点ばかり強調して、壁を作っているのである。

 しかるにサッカーやら野球を応援するときには、それら小さなこと?が全て崩壊し、団結して応援するわけである。仲間でなかった奴が、仲間に思える瞬間であろう。

 コンサートやら、酒を飲んで音楽を聴き踊ることもその類かも知れず、宗教団体に入って集いに参加することもそうかもしれない。…ということは、宗教団体が戦争するときは最高の団結力になるのか(タリバン?)。

 今の日本は敵はないが(?)、誰が味方なのかも分からない(?)。警察とかヤクザとかなら、団結して戦っているから分かりやすいが、大多数は実に分かりにくいのではないか。

 日本政治の世界がその象徴で、自民党を支持する人間があれだけ少ないわけである。何が味方なのか、何を味方にすべきなのか、混沌としている。高度成長期は「共産党が敵で、自民党が味方」の認識?だったかもしれないが、今は…。

 とりあえず、ヤクザ系(アウトロー)は敵という認識か(何をしでかすか分からん)

 ということはこのブログもヤバイですね(保安官の敵です)

 経済がもっと悪化すれば保安官の敵は増えますよ(アメリカなみに)

 「聖なる木」で人間同士の壁を壊しますか(やけくそ)

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2 コメント

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こんばんは (作務)
2009-07-09 22:05:14
日本人を、ある一定の勢力の奴隷にしようとする力と、民主的で、人が人間らしい生き方、暮らしを取り戻そうという勢力の闘いが、今度の衆議院議員選挙だと言っても良いと思いますよ。
http://blog.goo.ne.jp/blogsamu
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まず都議選ですねぇ (インディオ)
2009-07-09 23:02:58
作務さん、お久しぶりです。

コメント有難うございます。

今度の総選挙では、民主党が政権を獲るでしょうが、民主党の力で、今の社会が良くなるのですか怪しいですねぇ。

 「民主的で、人が人間らしい生き方、暮らしを取り戻そうという勢力の闘い」、この戦いは、結局、既得権を持っている人と、そうでない人々との戦いになるのでしょうが、

 官僚・大企業のシステムは、そう簡単に変わらないような気もします。

 それに天皇制を守っているから、ヨーロッパ(フランスなど)のように福祉や社会保障が充実していないのも事実かもしれません。

 戦争で大敗北を喫するぐらいの、何か恐ろしい衝撃がないと、日本人の意識は変らないような気がします。

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