インディオ通信

古代アメリカの共感した者の備忘録8年。

個人的な力

2013-11-26 07:39:51 | カスタネダ『呪術の実践』 !
 雅太は久々に朝ブログを書くことにした。というのも、たまたま閲覧数を見ると、500を超えていたからだ。誰かに観察されているとなると、書くことでそれに応えなければならぬ。ただ雅太にはネット上の記事を幾ら読んだところで、キッカケやヒントが得られる程度で、それ以上は、経験から醸成される「個人的な力」であるように思われた。
 古代メキシコの教義である、「イーグルのくちばしの元へ戻る意識」「人生の目的はその意識を高めること」は、デジタルな表面的な世界で成し遂げられるわけでなければ、外に出て人と接することであり、それは「小暴君」を求めて、試金石を求めて、意識を磨き上げるということかもしれない。
 雅太はカスタネダの『未知の次元』に出てくる、マックスというネコの話をいつも念頭に置いていた。その飼い慣らされていたネコは、病院に行って死なされる前に、野生の本能を取り戻して、車から逃げ出した。カスタネダが手助けをしたのだが。カスタネダ同様、雅太も、マックスというネコに、自分自身を映し出したのだった。無益な逃亡だったかもしれぬが、マックスの生き様を信じなければならぬ。例え、死んだとしても、マックスは、自分の死場を見つけるだけの、個人的な力を持っていたということを。
 マックスは、そういう場所、そういうチャンスを、己の力で、引き寄せたということだろう。
 雅太には、そういう「個人的な力」を作り出すのは、インターネットとは全くかけ離れた世界であるように思われたのだった。

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