インディオ通信

古代アメリカの共感した者の備忘録8年。

5月10日 下弦 …インディオが好きな実用書?

2007-05-10 00:24:36 | 実用書
 インディオはお人好しだ。
 
 今も昔もお人好しは食われる。スペイン人はインディオを食ったのだった。

 さて、食われないために読むのが、この『ワルの知恵本』…、なかなかタメになる。

 「組織の一員になると悪事を働ける人は、個人として信用できない」

 「弱者へのやさしさをやたら主張する人に注意せよ」
 
 「『私はウソをつかない』というのはウソつき人間」
 (ならインディアンは・・・・・)
 
 「妙にエネルギーがありすぎる人には近づくな」というのがあるが、
 この表紙の刺青男と同じ体格の男が、インディオの近くにいる。

 薩摩隼人で豪傑である。
 一泊させてやると、「僕は歌いたい! カラオケに行こう!」と真夜中突然騒ぎ出す奴で、エネルギーが有り余っている。
 しかし、給料が物凄く安い!ので、金が付いていかない。
 月末には、お人よしのインディオのところにやってくる。合掌し、祈るような格好で「金を貸して~」(大勢断られ、最後の・・・。狙われている)。
 
 給料日の週の土日は、遠征に出かけ、金を使いまくり、タクシーで帰宅。
「俺はいつ死んでも良い」といわんばかりに、給料日前には見事なほどスッテンテンにする(最後の小銭でカップラーメンを買っているのを見た!)。もちろん貯金はない。

 一応、金は返すし、秘密は守る。悪い奴ではなさそうだ。が、奴も三十路を過ぎた身だから、もっと考えるべきではないのか。明日は明日の風が吹く?
 泰然、悠然、堂々としている。

 人間の器がでかいというか、イカレテいるというか…。

 「江戸っ子は宵越しの銭は持たぬ」とか「江戸者の 生まれ損ない 金を貯め」という川柳があるが、薩摩隼人もそうなのか??

 う~ん、古本屋で本を買い、高速バスに乗り、せこせこしているインディオが、小さく見えるのであった。

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