インディオ通信

古代アメリカの共感した者の備忘録8年。

盆が終わる

2013-08-17 19:33:22 | 身の回り
  雅太は、今日こそブログを書こうとPCを立ち上げた。 雅太にとって、盆休みなど真面になかったが、一応、日曜と金曜に田舎へ戻った。昨日は温泉に寄って実家で一泊し、0時過ぎまで『流転の海』(宮本輝)にはまっていた。読破して寝たが、このシリーズは第二部、三部、四部と続いているようで、 雅太はさっそく朝食を食べながら第二部の『地の星』を読み始めた。さらに、昼から、埃まみれの隣の部屋にある雅太の過去の遺物が詰まった段ボールを発掘し始めた。これは古代メキシコの呪術における「反復」をもっと押し進めるためであり、ガムテープを開けるたびに、「おお、懐かしい本だ、ノートだ、ファイルだ」と、しばらく愕然とするのであった。全国を転々とし、 雅太の人生そのものが謎に満ちているように思えたが、裏を返せば、飽きやすくて放り出しやすいということであろう。 雅太のノートは最初の数ページしか書かれていないものが多く、ルーズリーフに変えたのも当然であろう。膨大な知識やら理論を頭に詰め込んだわけであるが、 雅太の記憶には思い出すためのよすががなく、本や紙をペラペラめくれば、理論や知識はともかく、当時何をしていてどんな気持ちだったのかが恐ろしいほど甦ってきた。
 尾道のアパートに引っ越して、 雅太はある意味、人生の安定期を迎えていたような気がした。それはいつまで続くか分からぬが、引っ越しや仕事の変化で生活のリズムをころころ変えたりしない意味で、今のことに気を奪われず、人生を振り返ることが出来るということなのだろう。もし、今が見知らぬ地で新しいことの連続であれば、「反復」するどころではないだろう。
 そう考えながら、 雅太が温度計を見ると、35.7℃であり、実家の地下水で薄めたアクエリアスをがぶ飲みした。再びサウナ温泉に入ってアパートに戻ったわけだが、そこでは低温?サウナが展開されていたのであった。

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