湯上りの雅太は喉の渇きから、水で薄めたアクエリアスをがぶ飲みした。全身から汗が吹き出し、また着替えなければと、温度計に目をやる。32度。風呂の間中、冷房を激しくかけていたのだが、元々38度あったわけで、これでも下がった方なのか。雅太は喘ぎながら、冷房を切って、温度計をじっと見やる。魚を狙う海鳥のように。温度計の数字がリバウンドした。0.4度も上がってしまった。
雅太はサウナ状態っからだっすつするために、再び冷房のボタンを押さねばならなかったが、カネもかかるし健康にも悪いので、躊躇していた。こんな時に冷蔵庫にスイカが一切れでもあったら。八つ墓村とでもいえる実家に墓参りした雅太は、実家の方でブドウを食べ、スイカの味をしばらく忘れていた。やはり猛暑でないと雅太はスイカを渇望するわけでもなく、今日はまさにスイカが必要不可欠であり、しかしながら冷蔵庫にはトマトが一個あるだけであった。
そうだ、トマトでしのごう。雅太が温度計に目をやると、33度になっていた。
雅太はサウナ状態っからだっすつするために、再び冷房のボタンを押さねばならなかったが、カネもかかるし健康にも悪いので、躊躇していた。こんな時に冷蔵庫にスイカが一切れでもあったら。八つ墓村とでもいえる実家に墓参りした雅太は、実家の方でブドウを食べ、スイカの味をしばらく忘れていた。やはり猛暑でないと雅太はスイカを渇望するわけでもなく、今日はまさにスイカが必要不可欠であり、しかしながら冷蔵庫にはトマトが一個あるだけであった。
そうだ、トマトでしのごう。雅太が温度計に目をやると、33度になっていた。
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