インディオ通信

古代アメリカの共感した者の備忘録8年。

無言の力 *前兆・サイン・顕示*

2011-05-13 19:35:01 | カスタネダ『呪術の実践』 !
と  やっと『フラッシュフォワード』を11巻まで見終えて、退屈な所もあったが、ラストは感動的だった(観客はみな涙ぐみます)。「予言を成就させようとして」と新しいカップル(?)が生まれたり、逆に「未来に抗おうとしたが、私たちはここにいる」と夫婦になったり、ブラックアウト(未来を夢見)した時の未来が、現実のものとなって行く…。

 映画ほどではないが、やっぱり「あの時ちょいと感じたことが、後後になって大きく姿を現す」ということが、我々の日常生活でも、結構あるわけで、我が輩の場合、例えば、カスタネダの世界とか、まさにそんな感じである。

 確かにブログを立ち上げた4年前、今日から呪術の実践!とか、ほざいていたが、たまたま、古本屋で見つけていたから(2400円の新品なんて…)ちょこっと読んで掲載してみただけで、意味も分からず(『フラッシュフォワード』を9巻ぐらいから観るようなものだ)、まさかこうなるとは思わなかった。

 

 二、三冊ならともかく、これだけ固まってくると、無言の威圧力があり、つい『沈黙の力』とかを手に取って読んでしまう(これはかなり面白い)。そこでは、ナワールとか、シャーマンとかは、自然現象やら様々な状況から、「前兆」を読み取るようだ。ナワール(呪術師集団のリーダー)とかは、弟子を探さなければならないのだが、それは何らかの前兆(サイン、顕示)が現れるわけで、それは無限なる意志(抽象、精霊)を直接知覚できるナワールには手に取るようにわかるわけで、それでカスタネダやら、ドンファン、その師匠とかも、そういった悩む必要のない世界(過酷な世界)へ巻き込まれて行ったようである。

 とはいえ、我々はみんな通常の意識状態でも多かれ少なかれ呪術を体験しているわけで、(後で)「やはりそうだったのか、あの時の○○は…」(直観に従うべきだった)という経験が結構あると思われる。人間はじっくり考えて失敗することも多い。やはり「どうしようか、どうしようか…」とひたすら判断に悩むのである。全くカスタネダを知らなかったら(ましてやカネがないなら)2500円も出してカスタネダなど買うはずがない。我々は合理的な思考法が身についており、「囚われの身」なのである。資本主義社会やら世間体でガチガチなのに、何でることができるのだ?(役にも立たんのに)と思われるかもしれない。

 しかし前兆があったのである。地震、「大地の踊り」である(なら「大地の怒り」は、火山の噴火か?)。連鎖として考え、今度は人間の番ということにならないのか?(何の根拠もなく、そう直感したのだが。妄想か?)。

 大地が少し踊っただけで、社会にひびが入ったわけで、それは人間の理性にも亀裂を入れたのではないか。防衛手段として、自分の直感を頼るようになるに違いない。「呪術師」になるような修行?をあれこれやるようになるのである。

 もともと希望がない人間で溢れた世の中であるからして、欲求不満の破壊エネルギーは凄まじいものであるには違いないだろうが、不満解消の消費活動?とかでエネルギーは吸収されているのかもしれない。叫びたい人間は、コンサートやらカラオケに行ったりするかもしれないが、より巨大な世界観の中で、ることに密かに関心があるに違いない。

 未来のビジョンは一体どうなるのか分からないが、物質的には豊かでなくなったけれども、「精霊の祝福を受ける」ような人間が増えるのではないのか。どういうシナリオでそうなるのか不気味であるが、やはり「精霊」が可能にするわけであろう(2012年が恐ろしい)。

 このブログも案外注意深く?「じっくりと見られている」ようであるが(閲覧が異常に多い)…、何らかのサイン(前兆、顕示)を受け取った方は、反応をよろしくお願いします(どの記事でもOKです)