~わさび農家の山しごと、山暮らし通信~

伊豆、下田のわさび農家です。
緑の山々と田畑の広がる、のどかな山里での暮らしを父ちゃんと母ちゃんが語ります。

わさびの種子採り

2013年05月31日 05時51分01秒 | わさび


わさびの種子採り作業が終わりました。
早春に花を咲かせた花軸が1~2mほど伸び、その先にいくつもの鞘をつけます。
その中にゴマ粒のような種子が入っているのです。



ここから種子を採り、初冬の種蒔きまで冷蔵庫で寝かします。
一つひとつ、本当に手間のかかる作業の連続です。

「この1粒が始まりなんだ…」と父ちゃん。
山に籠もりわさびを育て続けて30数年。
父ちゃんが時々、仙人のように見えます…。

                     母ちゃん
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みかんジュースと川遊び

2013年05月26日 23時27分59秒 | 里山あそび


本日の里山遊び、子ども達がたくさん集まってくれました。
気がつけば総勢約50名。
みんなで山盛りの甘夏を収穫後、ジュース作り作業開始。
包丁を使ってみかんを切る人、皮をむく人、搾る人、
できたジュースをボトルに移す人…。
手分けし、交代しながら、ひたすらジュースを搾り続けました。

無農薬のフレッシュ甘夏ジュースはちょっと苦くてすっぱくて…。
普段、甘い飲み物に慣れている子ども達にとって
忘れられない味になったのではと思います。



昼食後はみかんまみれになった子ども達と川へ。
まだまだ冷たい川の水。
それでも肩まですっかり浸かって歓声をあげ、
飛び込まずにいられない子ども達。
上流に向かってずんずん歩いたり、生き物を見つけたり、
転んでびっくりしたり…。
笑顔が弾け、夢中になって遊ぶ子ども達の姿。いい光景でした。

来月は高学年のお兄ちゃんたちがハヤ釣りを教えてくれる予定。
まだまだ抜けたところのあるお兄ちゃんたちですが、
「やってみる!」と快く引き受けてくれたこと、頼もしい限りです。
川遊びの楽しさを知った子ども達。真夏の到来が楽しみです。

                     母ちゃん
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里山遊び・みかんジュースづくり

2013年05月23日 02時10分55秒 | 里山あそび


今週末5/26(日)の里山遊びは「みかんジュースづくり&川遊び」を
予定しています。
甘夏を収穫後、ジュースをみんなで絞って、お持ち帰りできます。
みかんまみれになった体は冷たい清流できれいにしましょう。

時間は10時~13時。
持ち物は着替え、飲み物、タオル、500mlペットボトル
(1人1本くらい、ジュースお持ち帰り用)、ゆっくり遊びたい人はお弁当です。
こぢんまり、のんびりの「里山遊び」。
興味のある方はぜひ遊びにいらしてください。

ちなみに写真は雨上がりの梅の実の写真。
採り頃を迎えているので、ついでに梅採りもできたらいいなぁと
思ったり…しています。

                     母ちゃん
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種子採り

2013年05月17日 01時10分29秒 | わさび


連休も終わり、夏に向かう季節。
このところ連日のように山に行っています。

もうすぐわさびの種子採りの時期。
市場で”種”の出回っていないわさびは自家採種が中心。
自分のわさび田で花を咲かせ、種子を採り、
そこから苗を育て、山のわさび田へと移植する…。
毎年同じ事の繰り返しのようですが、
これを繰り返すことによってよりよい種子を選び、増やし育てていくのです。

未熟な種子は発芽せず、
熟ししすぎると種子の納まったさやがはじけて採種できない…。
どの種子をいつ、どれくらい採種するかの見極めが本当に難しく、
「後20~30回しか種子採りはできない。毎年毎年が勝負だ…」が
父ちゃんの口癖。
しばらく緊張の時が続きます。

                     母ちゃん
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オクシズ 井川へ

2013年05月07日 00時50分48秒 | 


大井川上流の「井川」に行ってきました。
オクシズと言われる井川は静岡の市街地から約60km。車では1時間半ほどの
道のりで、日本で唯一のアプト式鉄道の終着駅があるところです。
市街地より井川につながる道は3本。
うち2本は土砂崩れのため、現在、通行止。
残る最後の1本も細い山道で120mm以上の雨が降ると
通行禁止になるという厳しい環境。

そしてたどり着いた井川は山々に囲まれながらも空は広く、
南アルプスを望む絶景が広がっていました。
宿泊したログハウスは標高1500mの位置にあり、山桜が満開。モミやミズナラの植生する山は、伊豆の山とかなり違う雰囲気。
「クマに注意」との看板のそばの木にはクマの爪あとと思われる鋭い傷が…。
山の子のわが家の子ども達も母ちゃんも、ちょっと怯えちゃいました。



そしてずっと行きたいと願っていた「メンパ屋」さんに伺う事ができました。
山仕事で使うお弁当箱として井川で長く親しまれてきたメンパ。
鎌倉時代より作られていたと言うメンパはヒノキの曲物を漆を塗った
サクラの皮でとめ、漆を塗る…昔ながらの48の行程を経て作られる名品。
寡黙に作業をされる息子さんと、来る人来る人に丁寧に話をされるおばあさん。
「メンパ」はもちろん、それを生み出す家族の姿に感じ入りました。

近々、注文したメンパが届く予定です。
伊豆の山奥のわさび田で、静岡の山奥・井川で作られたメンパを使う。
何とも光栄なことで、日々、力が湧いてきそうです。

                     母ちゃん
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里山探検

2013年05月02日 13時06分32秒 | 里山あそび


遅ればせながら、先週末に行った”里山あそび”の記録です。
今回は裏山を飛び出し、村の古い山道を通って川の上流を目指しました。
村を流れる須郷川は下田の町の水源となっていて、アユやアマゴが棲む清流。
真夏、キーンと冷えた川に飛び込むのが、
わが家に集まる子ども達の楽しみになっています。

上流の川遊びポイント”山の神”到着後、早々に始まった水遊び。
まだちょっと本格的な水遊びには早いですが、
子ども達、ずぶ濡れになって歓声をあげていました。



帰りは山向こうの集落に続く山道を探検。
苔むした石垣やわさび田が残り、
その昔、村の人々が往来した面影を感じさせる細い道。
途中、滝があったりと川の風景もよくぐんぐん進むも
たっぷり歩いて体力も時間もなくなり、道半ばにて断念。
つづきは次回以降のお楽しみとなりました。



これから暑い季節に向かいますが、
川遊びを中心に山に残る小道の散策や探検を取り入れながら
”野外遊び”企画を立てていきたいと思っています。

毎月第四日曜は”里山遊びの日”。
次回は5月26日(日)になります。

                     母ちゃん
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