爽やかな秋晴れのもと、「ガニ汁&芋汁まつり」を開催しました。
10月のズガニ漁解禁より、せっせと漁に励んでいた父ちゃん。
朝に夕に川に通い、獲ったカニの数、約40杯。
一方、漁の師匠は立派な自然薯をまつりの為に用意して下さいました。
ガニ汁は、カニは全てばらし、
ミキサーにかけてドロドロにし、何度もさるで濾して濁り水を作ります。
それを火にかけ沸騰させると、
カニのたんぱく質がポロポロとしたそぼろ状になり、汁は透明に。
とうふ、ねぎを入れ、味噌で味を調え、
さいごに取り分けて置いたカニ味噌を入れると
黄色い菊が花を広げたような美しい汁になります。
芋汁は自然薯をすり鉢に擦り、擦りこぎでよく擦ってから、
濃い目の味噌汁でときます。
ぬるぬる、時には痒くなる芋を根気よく混ぜ続けてくれたのは子ども達。
ゆっくり時間をかけて、みんなで作る。いい時間です。
さいごに、大きめのズガニを大鍋で丸茹で。
みんなで大騒ぎしながらカニを掴み、鍋に投入。
薪をガンガンにくべて、茶色のカニが真っ赤に茹であがる。
さっきまで生きていた命が食べものに変わる。
自分たちが住んでいる川や山が育んでくれた命をいただく。
そしてそれがとんでもなく、美味しい。
何杯も芋汁をかきこむ大人、顔じゅう黄色いカニ味噌だらけの子ども達…。
「この味、忘れんなよ」と父ちゃん。
この瞬間を忘れたくないなぁ…と母ちゃん。
やがて子ども達は野山を駆けはじめ、
大人たちは語り続けて、陽が傾いていく。
今度は何をしようかと話は盛り上がり、もっと遊ぶ、帰りたくない~
と泣く泣く帰る子ども。
お腹も心も満たされ、伸びやかに過ごした一日。
とてもとても幸せなひとときでした。
母ちゃん
まるとうわさびH.Pへ
いつも、行動力に感服しています。
生き物を食べることの意味を伝えるのって、
大事なことですよね。
都会の子供たちは、スーパーで売られているスライス肉の背景を知りません。
肉を食べることに、
゛命″ を感じていません。
だから私は、シカやイノシシの解体を、
うちに来た子供たちに見せます。
内臓を出します。
皮を剥ぎます。
解体します。
そして
食べます。
美味しいんです。
みんな無言で食べます。
海の生き物についても同じだと思います。
山の命や海の命のおかげで生きています。
いつか、一緒に仕事がしたいです!
農家民宿ひがし 壬生より
生命をいただいて生きていることを実感する事、本当に大事だと思います。同時に捕り方や食べ方、向き合い方を大人自身ももっと学ばなくてはと思わされます。
「いつか一緒に仕事を……」。そんな風に思っていただけるなんて、光栄です!
次回はいつ行けるかしら……、と今から楽しみにしています