~わさび農家の山しごと、山暮らし通信~

伊豆、下田のわさび農家です。
緑の山々と田畑の広がる、のどかな山里での暮らしを父ちゃんと母ちゃんが語ります。

盛りだくさんの里山遊び

2014年04月29日 00時12分16秒 | 里山あそび


毎月第四日曜は里山遊びの日。
朝食を終えて、家事をしていると早速一人目が到着。
山奥にあるわが家ですが、自転車で登ってくる子や歩いてやってくる子もいたり、
だんだんとにぎやかに…。
青空が広がり、やわらかな春風が吹く里山、気持ちがいい!



まずはみかん狩りがはじまりました。
たわわに実った”小林みかん"。あっという間にふた籠いっぱいに収穫。
おやつはジューシーな採りたてみかん、食べ放題です。



お次はどんぐり山で、恒例の”ドロケイ”。
裏山全体を使ったドロケイは未就学の小さな子も大人も誰でも参加可。
急斜面をよじ登り、またお尻で滑り降りたり、竹林を駆けたり、
草むらに這いつくばって身を隠したり…、とにかくワイルド。
小さな子がお兄ちゃんを追い詰めたり、仲間で挟み撃ちにしたり、
ヘトヘトになるけれど、たまらない。
刑事専門の母ちゃんはどこまでも、どこまでもしつこく追い詰めます。



そして今シーズン初の川遊び&まさかの飛び込み!
集落を流れる須郷川は真夏でさえひんやり冷たい清流ですが、
躊躇なく飛び込む! 



が、さすがに冷えたのか後半は石の塔作り、塔崩しの競争に。
平らな石を重ねて、できるだけ数多くの石を重ねる。
そして遠くから石を投げて崩す争いです。











重ね方にはそれぞれのこだわりが出て面白く、また美しい光景でした。



10数年前から父ちゃんがコツコツ整備してきた山。
時間を忘れ、夢中で野山を駆ける子ども時代。
泥まみれ、すり傷つくりながら野山を駆けて、ひんやり冷たい川に飛び込んで、
大声で叫んだり、笑ったり、時にはケンカをしたり…。
時代が変わっても変わらなくていいものがある。それを伝えたい。
そしてやっぱり子どもの笑顔はいいものだなぁと思った日曜でした。

                     母ちゃん
まるとうわさび 里山遊びH.P
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朝もやの集落

2014年04月19日 05時47分18秒 | 里山


朝五時、朝もやに包まれるわが集落。
明日の縁側カフェの仕込みのため、家族よりひと足早く起床。
新緑の山は木によって芽吹きの頃も色合いも違う。
毎朝、見とれてしまう、それでも飽きない、深くて美しい景色です。

昨日は子ども達の通う小学校の参観日、PTA総会、
そして夜には先生との親睦会が開かれました。
母ちゃん、本年度PTA三役をさせていただくことに!
全校生徒100人ちょうどの小さな学校ですが、子ども達はのびのびとしていて
先生と子ども達、家庭との距離が近くてとってもあたたかい。
素敵な子ども時代を過ごさせてもらっているなぁと改めて感謝です。
子ども達や地域の為にできることを細やかながらも重ねていきたいと思わされました。

朝もやも晴れてきて、鳥のさえずりがにぎやかになってきました。
家族が起きだす前に、さぁひと仕事!

明日のカフェ メニューはこちらの予定です。
・わさびアイス
・ふわふわシフォンケーキ わさびクリーム添え
・春の野菜のキッシュ
・みかんゼリー

                     母ちゃん
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仏国カメラマン、現る

2014年04月09日 23時41分04秒 | わさび


わさび田に仏国よりカメラマンがやってきました。
大きなリュックを一人背負いやってきた女性、サンドラ。
ドキュメンタリー映像で賞もとったことがあるというフランス国営テレビのカメラマン。

「フランスでは”wasabi”はとても人気があって、
色々なところで”wasabi,wasabi”と言われているが、実は使われているのはホースラディッシュ。
本当の”wasabi”について知りたくてやってきた…」とのこと。
海外に於いて、和食や日本独特の香辛料”わさび”に対する関心の高まりを改めて感じます。

パリジェンヌながらガンガンと山に入り、転んでも濡れてもカメラは守るたくましさに感服。
本物のわさびを作る現場を見た後は、
とりわさ、筍のさしみ、わらびの肉巻き、おかかわさび丼などのわさび料理、
山菜の天ぷらや煮物などの和食を味わっていただきました。
海外の方が撮り、捉える”wasabi”がどのようなものに仕上がるか、楽しみです。

                     母ちゃん
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散策ツアー、無事終了。

2014年04月06日 00時26分56秒 | グリーンツーリズム


お花見と絶景ポイント散策ツアー、無事に終了いたしました。
わが家の奥の集落にある楞澤寺は隠れた桜の名所。
ちょうど見ごろを迎えたソメイヨシノやしだれ桜の下で
”お花見饅頭”を楽しみ、本格的な”登り”が始まりました。



古道はやがて道なき道となり、尾根道へとつづき、絶景ポイントへ。
下田の山々が連なる先に須崎半島や下田湾、大島や神子元島を臨む、
水源の森から海までを一望する景色が広がっていました。



帰りは男岩を経由して集落を目指します。
土砂がむき出しになった山肌、下草もなく、樹皮が獣害を受けて荒れた森…。
現代の日常から切り離されてしまった山ですが、
そこここに炭焼き小屋の跡や田畑の石積みが残り、
祠やお地蔵様が祀られ古人の営みの気配が残っています。



そして、うっそうとした森の中に突如、姿を現す”男岩”。
空を仰ぐように垂直に突き出る険しい岩は、下から見上げるだけでも足がすくむほど。
頂上からは眼下に集落が見え、遠くに天城連山を見渡すことができます。
昭和のころ、須郷地区の子どもは小学生になると度胸試しに登ったと言う険しい岩に、
現代っ子も果敢に挑戦します。
ある子は靴を脱ぎ、またある子は靴下まで脱ぎ捨てて登頂を果たし、
「すっげー!」、「こえ~!!」と子ども達の興奮は最高潮に達しました。



出発から約6時間の行程は盛りだくさんで、まるでサバイバルツアーのような雰囲気に包まれることも…。
しかし探検気分の子ども達はたくましく、笑い声が途切れることはありませんでした。
そしてそんな子ども達に負けじと大人も足を進め、無事、生還。
くたくたの体、でも心は充実感に満ちた山歩きとなりました。

                     母ちゃん
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