~わさび農家の山しごと、山暮らし通信~

伊豆、下田のわさび農家です。
緑の山々と田畑の広がる、のどかな山里での暮らしを父ちゃんと母ちゃんが語ります。

クレソン ジェノベーゼ

2012年09月26日 15時04分23秒 | 


わさび田にてクレソンを育てています。
完全無農薬のため、今夏は青虫にやられて丸坊主に…。
秋になり、やっと復活してきて青々とした若葉が繁りはじめました。

瑞々しいクレソンは生のままサラダにすると最高です。
カリカリにソテーしたベーコンと、
香ばしく炒ったクルミを加えるシンプルなサラダ…。
また青菜のように、ソテーやお浸し、和え物にも最適。

約2ヶ月ぶりに”クレソン ジェノベーゼ”を作りました。
鮮やかな緑。
自然の恵みが凝縮された一品です。

                     母ちゃん
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”クレソン ジェノベーゼ”の販売を再開しました。
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隠岐へ

2012年09月18日 22時39分07秒 | 


この夏、島根県隠岐諸島の中ノ島(海士町)に行って来ました。
数年前にテレビで紹介されてたのを見て、いつか行ってみたいと思っていました。

日本海の小さな島。
人口約2500人、過疎化が進み産業も衰退。
合併もしないで財政も危機的状況。
日本の地方が抱えている共通の問題です。

今、その島に働き盛りの若者のIターンが急増しているというのです。
その数、この5年間で236人と人口の1割にもなるとのこと。
若者達を惹きつける魅力は何なんだろうと興味津々でした。



わが家から夜行列車と鬼太郎電車、フェリーを乗り継いで片道約20時間の旅。
ほぼ一日かけての移動です。
島に着く前からちょっと空気が違うのを感じ、ワクワクしながら上陸しました。

小さな島ですが透明度抜群の海に囲まれ、
港の近くまで青々とした田んぼが広がります。
「日本で最も美しい村」にも登録され、
また「日本名水百選」にも登場するくらい豊富な湧き水もあります。





島の暮らしはシンプル。
海で魚を獲り、田畑を耕し、ニワトリを飼う。
私たちの泊まった民宿「但馬屋」では、魚や野菜はもちろんのこと、
味噌、納豆、鶏肉まで、食卓に上がるもの全てが自給には驚きました。



そして移住してきた都会育ちの若者達が島に溶け込み、暮らしています。
島生まれ、島育ちのブランド牛「隠岐牛」
豊かな海域で育てる岩牡蠣「春香」
海水を天日干しして作る塩「海士御塩司所 海士乃塩」など、
島の魅力を活かす新しい産業を生み出し、島の活性化に一役かっています。





「ないものはない」
島のあちらこちらで見かけたポスターです。
コンビ二もファミレスもファーストフード店も娯楽施設もない。
でもあらゆる自然の恵みが満ちていて-「ないものはない」。
その言葉に込められた強さ、誇り、潔さ…。
人を惹きつける魅力の一端に触れられた気がしました。

島内で出会う人は老人から子どもまで皆活き活きして元気をいただきました。
カリスマ町長を始めとして、役場職員、観光協会、教育関係者、
島民が皆一丸となって町を盛り上げている姿。
経済的なものでなく本当の豊かさを感じました。

日本はどこに行っても景色は美しく、美味しいものもたくさんあります。
でも一番の観光資源は「人」だという事を改めて感じた旅でした。

                     父ちゃん
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秘密基地

2012年09月02日 23時11分13秒 | 子育て


”秘密基地”が完成しました。
夏休み、長男(小4)と友達で作り始めた”秘密基地”。
一作目はダンボールをひたすら張り合わせた”段ボールハウス”でした。
しかし強度がなく、一日と持たずにボロボロに…。

そこで仲間みんなで集まって作戦会議。
ノートを囲んで場所や材料、設計図の相談が始まりました。
ノートの中身は…。

・場所-デッキの下
・材料-材木、くぎ、かなづち、ロープ、ピストル(?)、BB弾(??)
・設計図-外観や立面図、表や裏などダイナミックな図

何とも微笑ましい内容なのですが、当人達はやる気満々なのです。
父ちゃんが軽トラを出して一緒に製材所に行き、
材木の切れ端を分けてもらい材料の調達ができました。
それ以外のことは全て子ども達にお任せです。



仲間のそれぞれが来られる日に来て、「トンカン、トンカン…」
大工仕事をする音が響きます。
ノコギリで寸法に切り、釘で打ちつけ、ある材料を上手に使って作っていく。
屋根も作り、棚も作り、のぞき窓も作りました。
珠のような汗を流しながら夢中でかなづちを振るっています。

そして8/31.見事に完成しました。



材木と釘、ロープ、シートを使って完成した”秘密基地”。
ダイナミックなつくりで、仲間の7,8人が入っても余裕の広さ。
入口に張られた「基地団員名簿」には作った仲間は勿論のこと、
仲間の弟や妹の名前も書いてある優しさ。
完成した基地に籠もり、将棋やオセロをしたり、本を読んだり、
楽しそうな声が聞こえてきます。

夕方、「また来週な!」と基地を後にする仲間達。
その背中が、何とも頼もしく感じられる夏休みでした。

                     母ちゃん
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