~わさび農家の山しごと、山暮らし通信~

伊豆、下田のわさび農家です。
緑の山々と田畑の広がる、のどかな山里での暮らしを父ちゃんと母ちゃんが語ります。

落石

2011年07月30日 00時05分54秒 | わさび


日本の森が荒廃してると言われて久しい。
こんな山奥で仕事や生活をしてるとそれは本当に実感します。

少しの風でも倒木したり、雨が降るとすぐ土砂崩れを起こし
雨水は地表を削って濁流となり一気に海まで下ります。

最近多いのが落石です。
道路だけでなくわさび田の中にもよく落ちてきます。
原因は手入れをされなくなった森は暗く下草も生えず
表土が露出してます。雨によって表土が削られ地中の石が浮き出たところに
風で木の根が動く、そこをイノシシや鹿が飛び回る、そして落下と言う事です。

先日も大きな石がわさび田に落ちてきました。
モノレールで止まった為、わさび田に被害はなかったですが
レールに食い込みビクともしません。

山奥のわさび田には道路がなく重機など使うことができませんから
何をするにも手作業です。



ノミを使って割り始めましたが全然歯が立たず、エンジン付き削岩機を持ち出しました。





わさびを始めたばかりの若い頃、災害復旧や造成でよく使いました。
あの頃も重く感じましたが、今持ってみると歳のせいか体がなまっているのか
かなりしんどいです。

割る方向を決めたら2つの穴をあけ、そこにセリヤを挿入してハンマーで割る。
今回はわさび田もレールも無傷だったのでラッキーでした。









たったこれだけの作業でも足腰はガクガク、翌日は筋肉痛。。。
伊豆半島には道もなく険しい山奥の水源近くまで沢山のわさび田が造成されてます。
うちの父親をはじめ、わさび田を造ってきた多くの先人は大変な苦労と努力だったと思います。



ここ数年、森の荒廃によってわが家のわさび田もいくつか耕作を放棄してしまいました。
自然の前では人間の力なんて本当にちっぽけなものです。
これ以上 山が荒れない事を只々祈る日々です。

                           父ちゃん
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夏、到来!

2011年07月17日 23時42分52秒 | 里山




三連休の週末。
今朝も早起きして裏山にクワガタ探しに。
裏山にはあちらこちらにクワガタの好むクヌギの木が点在しています。
その木をガツンッと蹴り上げる。
すると、ガサッと何かの落ちる音。
そう、クワガタたちです。



15分ほどの早朝散策でミヤマクワガタ2匹、ノコギリクワガタ1匹、コクワガタ1匹
を見つけ、意気揚々と引き上げてきました。
「今度はカブトを見つけるぞ」と子ども達、張り切っています。



田んぼには元気に泳ぐドジョウたち。



デッキにもこれまた元気に泳ぐ子ども達。
真っ青な空にもくもくと湧く入道雲。
燦々と照らす太陽。
にぎやかに声を張り上げるニイニイゼミ、アブラゼミ。
うだるような暑さが続いていますが、これからが夏本番。
参ってなんかいられません。
暑い夏、汗をかきかき、存分に楽しみたいと思っています。

                     母ちゃん
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ピース ピース ピース

2011年07月01日 11時55分00秒 | 子育て


4年前と5年前の秋、わが家の収穫祭でコンサートをしてくださったオカリナ ファミリーさん。
オカリナの奏者であり、製作者であり、また絵本作家、画家でもある
北田さんから子ども達の絵が届きました。

現在、8歳、6歳、2歳の子ども達。
自然の中を駆け回り、破れたズボン&スカートの数知れず。
ミミズ、ナメクジ、ダンゴ虫もへいちゃら、どろんこ、水遊び大好き。
大声で歌い、叫び、泣いたり笑ったり、大騒ぎの毎日。
子ども達に振り回されて、毎晩ぐったりしながら、
「今が一番可愛いときなんだろうな…」と思っています。
そんな子ども達の”今”を残しておきたいと父ちゃんと考え、
お願いしたのが「子ども達の絵」だったのです。

笑い声が響いてきそうな、優しい表情の子ども達。
ターザンロープで森の中を駆ける長男は足でピース。
春の花々で作ったごちそうを持つ長女はTシャツでピース。
自分で採ったナスを掲げる次男はナスでピース。
名づけて「ピース ピース ピース」。

怒鳴りたくなったら絵を見よう。
泣きたくなったら絵を見よう。
そして嬉しいときにも絵を見て、笑顔になろう。
まさに「Peace Peace Peace」。
腕白、お転婆盛りの今、やがてやってくる反抗期、そして巣立ち。
どんな時もこの絵は心の支えになってくれる気がします。

                     母ちゃん
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