~わさび農家の山しごと、山暮らし通信~

伊豆、下田のわさび農家です。
緑の山々と田畑の広がる、のどかな山里での暮らしを父ちゃんと母ちゃんが語ります。

年の瀬

2010年12月30日 07時41分48秒 | 子育て


今年も残すところ僅かとなりました。
が、わが家の仕事はまだまだ納まりません。
この年末に収穫し、空っぽになったわさび田に、
新たに苗を植えつけねばなりません。
わさび田を水圧ポンプできれいに洗い、整え、苗を植えつける…。
年内いっぱい、仕事は続きます。



父ちゃんは今日も朝からわさび田へ。
そこで冬休みに入った長男と一緒に、
お弁当を届けにわさび田に行ってみることにしました。



普段は車とモノレールであっという間ですが、せっかくなので自力で行く事に。
家から山の入り口までは自転車、
その先の山道は歩きで、約1時間。
ひたすら”登り”の1時間は思った以上に遠く感じられます。
歩きはじめて数分でポカポカと体は温かくなり、
冷たい北風も心地よく感じられます。



ひたすら山道を登り、いくつもの橋を越えてたどり着いたわさび田。
山奥で一人黙々とわさび田を洗う父ちゃんの姿がありました。
父ちゃんの姿をじっと見つめる長男。
そう、実は”お弁当”は口実で、
どうしても父ちゃんの働く山を見せておきたかったのです。
大地に根ざして生きる姿を焼きつけておきたい、と思ったのです。



農家の日常はせわしく、子どもとゆっくり向き合う時間がとれず
歯がゆいばかりなのですが、わが家なりの子どもとの時間、伝えるものがあるはず。
そして子どもも働く背中を見、また一緒に働いて、
何かを感じてくれることと信じています。




本年も本当に多くの方々に支えていただき、ありがとうございました。
どうぞ皆さま、よい年をお迎えください。


                    母ちゃん
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クリスマスの贈りもの

2010年12月09日 00時55分06秒 | 子育て


冬、りんごの美味しい季節になりました。
クリスマスも迫り、長女(5歳)と次男(2歳)の通う保育園では
クリスマス当日に行うクリスマス会の準備が始まりました。
長男(8歳)も通った保育園はキリスト教系列の園で、
クリスマス会では子ども達によるキリストの降誕劇や
キャンドルサービス、クラスごとのオペレッタの発表があります。

年中の長女のクラスは『エルマ-のぼうけん』。
大好きな絵本を演じるということで大張りきり!
「ちょっと まって くださいなぁ とらさ~ん♪」と
役になりきり、大声張り上げて歌の練習をしています。

先日、園長先生がこんな話をして下さいました。
「私はクリスマスまでに、子ども達に”音程”のプレゼントをしたいと思うんだよ」と。
元気に声を張り上げる子ども達に、”音程”という美しい響きを
教えてあげたいという思い。
子ども達の純粋な歌声に先生の温かいプレゼントが合わさって、
今年もすばらしいクリスマス会になるんだろうな…と楽しみです。

そして改めて考えています。
”もの”でない贈りもの。私には何ができるだろうか…と。

                    母ちゃん
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