ビッグバンドのジャズを聴いてみたいと思っていた。熟年のプレイヤーが揃った中に、若手が混じり、札幌ジャズオーケストラは芳醇な香りをたたえた音を満席(?)の聴衆に届けてくれた。
昨日19日(月)の午後、札幌サンプラザホールで「札幌ジャズオーケストラ」のコンサートが開催され参加してきた。
コンサートは「スタンダードジャズをビッグバンドで vol.5」とスタンダードジャズにこだわったものだった。そうしたこともあり中高年を中心に、悪天候にも関わらず多くの聴衆が詰めかけキャパシティ506の客席の8割は埋まっていたようだ。(リード文で “満席” と表現したが8割で満席とは偽りかな?)
私は何の予備知識もなくコンサートに顔を出したのだが、ステージに揃ったメンバーを拝見して少々驚いた。というのもメンバーの年齢が相当高いと感じさせられたのだ。指揮者も含めてメンバー18人のうち、半数は60~70代の方が占めているように思われた。中には若い女性の方や中年の男性も混じってはいたのだが、平均年齢はかなり高いのではと思われた。
※ 札幌ジャズオーケストラの全陣容です。ピアノの方が写っていません。
※ 特にサキソフォーンパートの5人は平均年齢を上げていたようです。
しかし、演奏が始まってみるとビッグバンドらしく音量豊かな演奏を次々と披露してくれた。例によって曲目を紹介すると…。
《1st Stage》
◆A列車で行こう
◆Taking a Chance on Lave
◆Tea For Two Trb セクションフューチャー
◆アラバマに星おちて
◆Lover, Come Back to Me
◆シンフォーニー イン リフ
※ コンダクターの松本氏の軽妙な司会進行で、コンサートは和やかな雰囲気の中で進められました。
《2nd Stage》
◆スタンダード メドレー(9曲)
◆September Song
◆オン ザ サニーサイド オブ ザ ストリート
◆ロリン ホーム
◆木の葉の子守唄
《アンコール》
◆いけのあめ
◆煙が目にしみる
※ トロンボーンパートは若い二人の女性を含めて比較的若い人たちでした。
私にとってジャズもまた門外漢ゆえに、ほとんどの曲目は耳慣れない曲であった。何せ聴いたことがある曲目は「A列車で行こう」と「スタンダード」の中の数曲、それにアンコールで披露された「煙が目にしみる」くらいなのだから…。
ただ彼らの演奏は年齢を感じさせないパワフルな音量と、熟達した技量をいかんなく発揮したもので聴いていてとても心地よいものだった。それは長年の間に培った技と、若者のパワーとが絶妙に混じり合い芳醇な香りを漂わせているように思えたからだ。
※ オーケストラの代表を務める大泉氏の指さばきも絶妙でした。
スタンダードジャズを追求する「札幌ジャズオーケストラ」の音をこれからも聴いたみたいと思わせてくれたコンサートだった。
※ コンサートのステージの写真撮影はNGと思っていたが、そうした類のアナウンスがなかった。そこで私のデジカメは音を出さずにシャッターが切れるので撮らせていただき、ブログにアップさせていただくことにした。