上を見上げれば新緑の若葉が、一方足元を見ればニリンソウ、クルマバソウ、ヒトリシズカなどの白い可憐に花々が咲き誇り、春の森もいよいよ賑やかになってきたなぁ、という印象だった。久しぶりに西野市民の森を訪れてみた。
いろいろと溜まっていたものを雲散霧消する意味でも、私の場合はフィールドを彷徨い歩くことが必須だった。曇り空の上、気温は低かったが、手軽に訪れることができる「西野市民の森」を散策してみることにした。
今春は「盤渓市民の森」を始め、けっこうあちこちを散策しているが、本日散策してみて、いよいよ春の森は春爛漫の様相を呈してきたな、と感じた。それでは本日目にすることができた春の山野草を写真と共に報告することにします。
◇ニリンソウ
まず目に入ったのが一株に二輪の白い花を咲かせるニリンソウである。今の時期はこの花が最も勢いがあるように見えた。ところによって、散策路の両脇をニリンソウで埋め尽くされているところもあった。
◇クルマバソウ
葉の形が荷車の軸のように広がっていることからこの名が付けられたと思われるのだが、白い小さな花を付けるのが特徴だが、こちらの最盛期はもう少し先という感じだった。白い花を付けているものもあったが、多くは葉だけであった。しかし、群生しているところが多く、最盛期には辺りを圧するほど埋め尽くされそうである。
◇ヒトリシズカ
葉の艶が目立つヒトリシズカであるが、こちらも開花していたが最盛期はもう少し先なのかな?と思われた。白い花が葉に包まれるようにして開花を待っている花も多かった。
◇フッキソウ
初めは目に付かなかったが「西野市民の森」の奥深くは行ったところで盛んに開花しているフッキソウの一群があった。
◇ヤマスミレ
白い花々が目立つ中にひっそりと薄紫色をしたスミレがところどころで花を付けていた。白色の花が多い中では少ないながらも目立っていた。
◇ナニワズ
森の奥深くで特徴のある葉に出会ったが、どこかで教えてたいただいた記憶があったのだが、名前が思い出せなかった。「西野市民の森」のルートを往復する中で、帰路に黄色い花を付けたのを見てナニワズだと思い出した。黄色い花を付けていたのは一か所だけしか目に付かなかった
◇エゾニュー & オオウバユリ
この二種は花は付けていないが、森の中で大きく葉を伸ばしていた。
※ こちらがエゾニューです。
◇名残惜しそうにエゾエンゴサク、エンレイソウが…
早春の山野草の代表であるエゾエンゴサクとエンレイソウがところどころでわずかに花を付けているのを見ることができた。まるで往く春を惜しんでいるかのようだった。
◇エゾマイマイ?
たった一度だけ草陰にマイマイを見つけた。詳しい種は分からないがエゾマイマイ??
◇何だろな?何だろな?な、な、な、何だろなぁ~♪
森を歩いていても初心者の私には多くの植物の名が分からない。牛歩のごとく少しずつ、少しずつ分かってくればそれで良いと思っている。そうした中、本日出会った中で気になった植物が二つあった。その写真を添付するので、もしお分かりの方がいらっしゃったら教えていただければ幸いです。
一つは、葉の形が特徴的な三角形をしている植物である。聞いたことがあるような気もするのだが、皆目分からない。
もう一つは、先日「盤渓市民の森」で見かけたものと同種では?と思われるのだが、葉先が赤くなっている木の花のように思われるのだが…。
以上、「西野市民の森」はそれほど大きな規模の森ではないため、時間もそうかからなかったが、出会う人のいない中を新鮮な空気を胸いっぱいに吸いながら心地の良いトレッキングをすることができた。
森の中の草花とは別に、「西野市民の森」のルート上の特徴を写真に収めました。
※ 駐車場からいきなり急階段で尾根まで登ります。
※ 市民の森内には琴似発寒川の源流が何本も走っているようです。こうした渡渉を何度も繰り返します。
※ 「西野市民の森」の最高到達地点です。「251峰」の表示がかかっています。
※ 「西野市民の森」内にもエゾシカが生息しているようで、足跡がくっきりと残っていました。
◇オマケです
帰路、行きとは違い、入口の「西野西公園」の反対側に降りてきたところ、公園内に満開の枝垂れ桜が咲いていました。中島公園の枝垂れ桜とは種が違うようで、どうも八重桜の種ではないかと思われたのですが、その美しさに思わずパチリと…。