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札幌第一高校に凱歌!夏季高校野球南北海道大会

2020-08-09 14:35:00 | スポーツ & スポーツ観戦

 夏季高校野球南北海道大会決勝戦は、札幌第一高校と札幌国際情報高校の間で戦われたが、8対3で第一高校が決勝戦を制した。チームの総合力からいって札幌第一やや有利とみていたが、予想どおりの結果となった。しかし、そこにも勝負の綾のようなものが見えた…。

   

   ※ 札幌第一高校の優勝が決まった瞬間、お決まりのポーズをマウンド付近で…。

 高校野球の地方大会の決勝戦というと、午後1時開始かと思っていたが、今日の決勝戦は午前10時プレイボールで開始された。

 試合はリード文でも紹介したように8対3と意外な大差がついて札幌第一高校の勝利となった。しかし、序盤はお互いに点を取り合う拮抗した内容だった。

 そうした中、札幌第一が2対1でリードした3回表の攻撃で、情報高校の守備の破綻からさらに1点を献上する場面があった。この回、レフトに上がったフライに対してボールに追いつきながら後逸してランナー2塁を許し、さらにセンターフライも同じようにボールの追いつきながら捕球することができずミスミス1点を許してしまった。昨日の投稿で私は情報高校の守備の不安を指摘した。昨日は内野陣だったが、本日は外野陣が痛いところでミスを犯してしまった。難しい飛球だったとは思うのだが、これは情報高校の層の薄さが関係しているのかな?と思われた。情報高校は公立校の上、進学校である。どうしても選手層は薄いという現状があるように思われる。

   

   ※ 原田投手がセットポジションから投球に移るところです。

 次なる勝負の綾は、原田投手の投球数制限の問題である。このことも昨日記したが、本日の試合で原田投手の球数は5回二死を取ったところで球数500球に達して降板しなければならなかった。(大会規定による)リリーフした2年生投手の平川は、疲れのない分、勢いのあるボールを投げて5回、6回と零封し、スコアは3対2の1点差で後半の展開に期待を持たせた。ところが情報高校ベンチは7回から好投していた平川投手に変え、同じ2年生の左腕木村投手をマウンドに送った。この交代が私にはまったく解せなかった。答えは情報高校の有倉監督の胸の内にあると思うが、この交代が試合を決定づけてしまった。平川投手は7回に1点、8回には4点を献上して試合の帰趨は決してしまった。

 昨日の駒大苫小牧の投手交代は、新聞記事によると、監督が好投していた北嶋投手の異変を感じて交代させたとあったが、本日の場合にも外からは分からない何かの事情があったのだろうか?

 試合は結局、札幌第一の山田投手の安定した投球と、自慢の打線が評判通りの強打を発揮して勝利した。札幌第一の堂々とした戦いぶりは見事だった。

   

   ※ 準決勝、決勝の2試合を一人で投げ切った札幌第一山田投手です。

 それにしても札幌情報高校の戦いぶりは賞賛に値する本大会の活躍だった。前述したように札幌国際情報高校は公立学校であり、進学校である。野球をするにはけっして恵まれた環境とはいえないのではないか、と想像される。そうした中、昨年の夏の大会も決勝戦まで勝ち残り甲子園が寸前にまで迫り、秋の大会でも活躍したという。その第一の要因は好投手原田の存在である。昨年も2年生でエースとして全試合投げ切ったそうだ。すらりとした上背で、スピードだけではなく多彩な変化球を操り、豊かな才能を感じさせた。プロも注目していると聞いているが、現段階ではプロへ進むよりも大学に進みさらに体を強化して、ボールの威力を増したうえで、可能性があるのであればプロへ進むのが最善ではないかと思われる。

   

   ※ 敗戦が決まり、悔しそうに唇を噛みしめる原田投手です。

 ところで試合の中でも紹介されていたが、原田投手と捕手の久保田選手は中学校からバッテリーを組んでいると聞いて、少し調べてみた。すると、彼らは「日高リトルシニア」の出身だということが分かった。つまり彼らは中学生の時から硬式ボールを握っていたのだ。ちなみに情報高校の4番を打つ秋田選手も日高リトルシニアの出身ということで、情報高校の中軸は日高リトルシニア出身の選手が担っていたことが分かり興味深かった。

   

   ※ 原田投手は打撃でも非凡なところを見せました。ヒットで塁上に立った様子です。

 ところで札幌国際情報高校の有倉雅史監督は、プロ野球の日本ハム、福岡ダイエーフォークスなどに在籍した元プロ野球選手として知られている。「人間力野球」をスローガンに掲げて最近注目を浴びているが、原田投手など主力が卒業した来年以降も強豪校の一つとして、さらにまた公立高校の星として活躍し続けるのかどうか注目していきたいと思う。

 いゃ~、高校野球って、楽しいですね。興味深いですね。



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