専門家がお茶を淹れるとこんなに美味しいものか!ということを味わわせてくれた。また、日本茶の効用をお聞きしもう少し日本茶に関心を持たなくては、と思わせてくれた講演会だった。
9月27日(火)午後、道民活動センター(かでる2・7)9階において「学びの広場講座」が開催され参加した。今回の講座は「日本茶のおいしい淹れ方」と題して、日本茶インストラクターリーダーであり、抽出科学・健康科学の専任講師でもある(株)玉木商店「玉翠園」の社長の玉木康雄氏が講師を務められた。
玉木氏はインストラクターなどで人前でお話する機会が多いのだろう。非常に歯切れよく流ちょうに、そして分かりやすくお茶の効用や美味しい淹れ方などについて説明してくれた。
我が国におけるお茶の起源は、平安時代の815年に永忠というお坊さんが嵯峨天皇にお茶を献上したという記録が最古のものとされているそうである。続いて記録として残っているのは、鎌倉時代に入り1191年に臨済宗の開祖である栄西禅師が中国から茶の実を持ち帰り、それを栽培したのが始まりとされているという。
本格的にお茶が広まりだしたキッカケを作ったのは、なんとあの尾張の武将・織田信長だそうだ。織田信長は武将たちに積極的に茶会を催すことを勧めることで政治の安定を図ろうとしたそうである。こうした信長の姿を見た配下の豊臣秀吉は後に「茶の湯御政道」と称し、自らもそれに倣ったという。
江戸時代に入るとお茶を嗜む風習は庶民にまで広がっていったそうだ。
お茶の効果・効能について、緑茶には体に良いとされる成分がたくさん含まれていることは良く知られているが、特に三大成分と言われる「カテキン」、「カフェイン」、「テアニン」、さらにはアミノ酸、ビタミンCなど体に良い成分がたくさん含まれているという。特に日本茶(玉露、煎茶)は烏龍茶や紅茶に比べ、カテキン、アミノ酸、ビタミンCなどは多く含まれているという。
玉木氏は「毎日お茶を飲むことで認知症罹患率が1/3に減少する」という金沢大学の研究成果についても紹介された。誤解を恐れずに言えば、日本茶には良いことは多々あれど、悪いことは一つもないと言えそうだ。
最後に「美味しいお茶の淹れ方」について触れ、実際に玉木氏に淹れていただいたお茶が供された。お茶そのものも、玉木氏のところの「玉翠園」で販売している高級な茶(何という銘柄かメモすることを失念してしまった)を使用されたのだが、まろやかさが際立つとても美味しい一杯だった。ちなみに美味しいお茶の淹れ方については、玉木氏から提供いただいた資料から転写させていただくことにする。
【日本茶のおいしく淹れるポイント】
①茶種の特徴をよく理解する。
②水を吟味する。
③湯は必ず沸騰させてから使用する。
④茶種に対して、淹れる人数により茶の量、湯の量、湯の温度、浸出時間を知る。
⑤各茶碗の濃度が同じになるように「廻し注ぎ(まわしつぎ)」をする。
⑥最後の一滴まで注ぎきり、急須にお湯を残さない。
私はどちらかというと、日常的には日本茶よりはコーヒーを嗜むことが多い。これからはその習慣を少し改めてみようかな?と考えさせられた講座だった。
そう、お目当てはお茶ではなくて、ソフトクリームなんです!
でも、ソフトクリームのあとに出して下さる熱いお茶がまた美味しいんですよね。
美味しいお茶を飲もうとすると色々と難しいですよね……。なので、玉木商店に行ってソフトクリームを食べるのが早道……、というワケにもいきません!
今回の記事をブックマークしておいて、試してみます。(在宅勤務ではなく)出勤した日なら、いつでもお茶を買いに行けるところなんですから。郵便出しに行くついでとかでも。
お茶にこだわるっていうのも、ちょっとおしゃれですね。
お茶を嗜みながら、創作活動に没頭するなんて、絵になりそうですなぁ。